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カテゴリー「通訳あれこれ」の記事

2022年3月24日 (木)

東通研の本「だって通訳者だもん」

Tuyakusha
東通研(全国手話通訳問題研究会東京支部)さんが発行している「小桜お通のだって通訳者だもん」シリーズを手に入れました。

これは東通研の会報誌のコラム?的な連載をまとめたもので、通訳者が現場で感じたことなどが記述されています。ちなみに誰が書いているのかはもちろんわかりません。ペンネームは「小桜橋通子」さんとなっています。

何を隠そうこの記事を書いている時点でまだ読んでいません。買って一度満足するタイプ。部屋のテーブルの上に置いてあります。読み始めたらあっという間に読めそうなので、時間ができたら読もうと思います。

ただ、内容には若干の賛否もあるそうで、その辺りは読んだらまた感想を書きたいと思います。ちなみにウメは埼通研の会員です汗。

2022年1月15日 (土)

「二足のわらじを履く」

日本語の慣用句で「二足のわらじを履く」というものがありますよね。

意味としては「両立しえないような二つの職業を同一人が兼ねること。特に、江戸時代、博徒が捕吏を兼ねることをいった。現在では「会社員と作家の二足の草鞋を履く」など、両立が困難と思われるような職業を兼ねることにもいう。」(コトバンクより)という意味があります。

テレビの何かの番組でこの言葉を改めて聞いて、はて、この言葉が出てきたときにどう手話通訳をしようかと悩みました。

例えば「Aさんはカフェの店員とデイトレーダーの二足のわらじを履く生活を送っている」という例文の場合、そもそもわらじを表現して”2つを履き替える”といった表現をしてしまったら絶対に伝わりません(まぁ日本語の意味をよく知っている方なら翻訳してくださる方もいるでしょうけれども)。かといって日本語に「二足のわらじを履く」という慣用句があって、職業の両立を意味する言葉があるというのを手話通訳で消し去ってしまっていいのかどうか、というのは迷いがあるところです。翻訳して意味が伝わればそれで良いのか、という葛藤ですね。

それは対象者次第ではあるのですが、「2つの仕事を兼ねている」だけではその慣用句が持つ「普通ではできない、両立が困難な」というニュアンス、さらに言うと「二足のわらじを履くくらい大変な」ニュアンスをどう伝えるのか、というのはこれと言った正解はないのはそうなのですが、課題になるかな、と思います。

日本語にはこのような慣用句がとても多いですよね。その時に通訳対象がどういう人なのか、または映像などで目に前にいるのかいないのか、でどう表現をするのか、それを(事前に資料があればともかく)突然講演者が言われたりすると、さてどう表現するか…こんな葛藤を手話通訳者はいつもしているわけなんですよね(しかも同時的に)。

ですがそれがなんだろう、醍醐味でもあったりするんです。それで意味が伝わって「わかった」と言ってくださる時なんかは特に、ですね。まだまだ勉強を続けないといけませんね。

2022年1月 7日 (金)

教材になる番組・映像

ずっと昔から放送されているNHKの「視点・論点」。NHKの解説員さんや専門家がとある事項について10分解説をする番組です。人によってテーマも全然違いますし、話しなれている人とそうでない人がいて、かつテーマが決められていて10分というちょうど良い長さなので、聞き取り表現通訳の教材としてピッタリだと思います。

似たような番組に「時事公論」という番組がありますが、こちらは最先端の時事問題を扱うためややテーマとしては難しめになりますが、こちらも10分。

どちらの番組も時々「このトーク力でよく番組を作ったな」という人もいますが、手話通訳の勉強としてはとても適していると思います。最近は録画をして、時間を見つけてこれに合わせて手を振るようにしています。通常のニュースだとどうしても尺の関係で早口になったりして難しいですが、両番組はそういう意味では(テーマは少しむずかしいかもしれませんが)内容の学習も含めて良い教材になると思います。

読み取りの方は…もうこればかりはYouTubeなどの動画やろう者の講演などを見るしかないですね。しかも見るだけじゃなくてちゃんと声に出す。できるなら録音して聞く。一人のろう者をじっくりと、も良いですができるだけたくさんのろう者の素の手話を読み取るのがいいと思います。それはつまり現場にでるのが一番いいんですけどね。

テレビで手話を取り扱うとだいたい音声と字幕が付いていますから(それは必要なものなのですが)、たとえば手話ニュースの音声を消して字幕を隠して…というのもありますが、手話に偏りがでますし、あくまでニュースなのでろう者が話す映像がたくさんアーカイブされているものがあると良いですよね。良く「読み取りの映像教材が欲しい」という声が聞きますが、まさにその通りだと思います。まぁ教材だけで全てが解決するわけではないのですが…。



2021年9月 8日 (水)

手話通訳の試験対策

今月の下旬に手話通訳士の実技試験がありますね。

ウメが手話通訳士試験に合格したのは2006年度で、もう15年が経ちます。手話通訳士の人数も4,000人を超えて増えてきていますがほとんどが女性、しかも高齢化も進んでいて、実際に活動できている人がそれほど多くない状況。ありがたいことに電話リレーサービスが公的サービスになったりと手話通訳に関するニーズは増えているようですが、それを担う手話通訳者の育成はあまり進んでいないような気がします。

さらに手話通訳の現任者の資質向上もなかなか進んでいない状況です。自分がどうかと言われるとおこがましいのですが、様々なニーズや専門分野に対応する手話通訳の現場に対応する通訳者がどれだけいるか…記者会見の通訳だけでも見ると同じ顔ぶれですね。本当にこの状態で良いのでしょうか。

で、そんな中でこれから試験を受けられる方。試験対策の勉強はもちろん必要ですし、試験に合格しないと活動はできないのはそうなのですが、試験はあくまで試験。現場によっては試験の手話では通じないことが多いです。知っている手話だから、覚えた手話だから…ではなく、様々なパターンがあることを想定して試験に臨んでください。まずはカメラ慣れ、録音慣れをするのが一番です。嫌だと思いますがスマホで手軽にできるので自分の手話通訳を録音・録画して見返す(見てもらう)のが良いと思います。

そして試験対策としては1つの文(動画)をじっくりよりも多くの題材に触れた方がいいと思います。実際の通訳現場には「聞いたことがある話」などはほとんどなく初見・初聞きですからね(原稿や資料をいただけることがあるとは言え)。そのとっさの翻訳力、手話力、日本語力が問われます。

試験と現場は違うのですが、応用は利きます。まずは基本を抑えて試験に合格してたくさんの現場を経験して技術を磨けるようになればいいですね。それはウメもそうなのですが…。だからこそ、ろう者もただ「下手だ」と言うだけでなく、何がダメだったのかを具体的に本人に届くように、前に向くようなアドバイスをしていただきたいと思います。

2021年8月23日 (月)

三重研修 その3

やっと研修の話題…ではなくてまずはホテルです(前泊したので)。

職場の上司お勧めのホテルはかなり高くて断念。1泊5,000円のホテルにしました。

Miehotel1 Miehotel2
スタンダードなビジネスホテル。朝食も付いて5,000円はお安かったですね。ベッドサイドにコンセントとUSB端子が1つずつあるのはポイントが高い。Wi-Fiの速度もまぁまぁでございます。

Miehotel3
景色はこんな感じでした。よく晴れていましたね。

Tsu3
ホテルの朝食もガッツリいただきました…野菜がない汗。

で、研修なのですが、近畿から静岡当たりまで約30名で開催されました。関東からはウメだけだったような気がします。

全日本ろうあ連盟の理事、日本手話通訳士協会の理事の方からの基礎知識、そして政見放送とは何ぞやという理論・理念みたいなもの、そして午後は実技です。過去に実際に放送された政見放送を使ってペアを組んでお互い表現し合うというもの。2017年の選挙時のものを題材にされていました。もちろん感染対策はバッチリ。フェイスシールドも用意していただきました。

最近では多い対話式の政見放送。一番肝心なのは速さについていき、かつ話し手の言いたいことをそのまま(手話に翻訳して)伝えるということ。まぁこれはどの手話通訳の現場でも言えることなのですが、政見放送はやはりきこえない人の参政権を守るためにしっかりやらないといけません。しかも手話通訳のせいで撮り直しはできませんしね。

講師から直にご指導いただくこともできました。ウメの場合は口角が上がってしまい強い主張が弱く見えてしまうところ、身体が少しブレてしまっていることを指摘いただきました。そう、自分でも分かっている癖なのですが、なかなか直りません…。あとは選挙でよく使われる最新の表現や政治用語をどう表出するか…今後自分が政見放送を担当することがあるかも知れませんので、意識したいと思います。

1日で研修は終了しましたが、普段は2日間なんですよね。確かにみっちりやった方がいい種類の研修だと思います。

2021年5月 5日 (水)

年会費のお支払い

Nenkaihi
年度が変わるといろいろな団体の年会費のお支払いの時期になりますね。

ウメも埼玉県手話通訳問題研究会(埼通研⇒全通研)、日本手話通訳士協会は継続会員になるので、お支払いして来ました。埼通研が年間1万円、士協会が年間7千円…収入が減っている中でのこの年会費は痛いですが、手話通訳活動を続けていくには仕方がないですね。いやいや、「仕方がない」で支払っていてはいけないのですが、年に1回とは言えなかなかの大金です(パソコンや家電にはすぐ支払うくせに)。

最近では通研も士協会もあまり活動ができておらず、会費を払うだけになってしまっている節がありますが、また機会があればお役に立てる機会があるかな…と思っています。まだコロナ禍が続くので団体の一員として何ができるのか、というのは難しいところがありますが…。

あと何か支払い忘れていたもの…絶対ありそうな気がするんですよね。

2021年3月 4日 (木)

SODAフェスティバルの通訳をしました

ウメダスをご覧いただいている方ならもう知っているかも知れませんが、ろう者のきょうだい「SODA」の会が先月にチャリティーTシャツの会社さんとコラボしていたのですが、ウメも手話通訳として協力させてもらいました。

⑤たたみSODAと家族の50年、※手話はできません!キコエナイ妹と親、互いのパートナーとの会話は?カンガエルー×SODA Tシャツチャリティ【終了&お礼】、字幕・手話通訳



ウメはSODAとしての活動を全面に押し出している訳ではありませんが、このたたみさんのお話はとても共感できましたし、ウメが今の仕事をして手話通訳活動をしているのは聞こえない弟がいたからであることに間違いはないですしね。

ただ自分の手話通訳がちょっと本調子じゃなかったのが悔しいです…いや、クセが思いっきりでてしまったなぁと。改めて見返すとあそこが見えにくかったとか、いろいろ反省点が残ります…ですが、後悔ばかりしていても仕方がない。次に生かすしかないので、反省材料として皆さまお使いください。というか、ウメの手話通訳はともかく、たたみさんの話を聞いてみてください。

SODAといってもいろんな方がいますし、ひとくくりにする必要はないと思っていますが、やはり境遇が似ているんだなぁと思います。ちなみにチャリティー期間は終わってしまっているのですが、このようなチャリティーでした。

聞こえない兄弟姉妹がいる「SODA(聞こえるきょうだい)」の立場から、「"対等"な関係」を社会に発信〜聞こえないきょうだいをもつSODAソーダの会 | JAMMIN(ジャミン) -

たたみさんの心境をまとめた記事もご紹介しておきますね。

聞こえないきょうだいと育つということ ~聞こえるきょうだい=SODAソーダが考える「親あるうちに」~ | 障害者のきょうだい(兄弟姉妹)のためのサイト Sibkoto シブコト -

また何か機会があればご協力させていただきたいと思います。

2021年2月12日 (金)

無駄に声を張ってしまう

ウメの読み取りのクセです。特にオンライン会議の時にそのクセは発揮されるのですが、
・無駄に声を張ってしまう(何だかうわずった声のようにきこえる)
・言葉遣いがところどころバカ丁寧になってしまう

オフィシャルなオンライン会議だったりすると特にその傾向が見られるのですが、オンライン上の相手にしっかり声を届けようと思ってなんだか声を張り上げてしまうのです。自覚はあって直そうと思うのですが、なんだか張っちゃうんです。もともと声は大きい方なので、そんなに張らないでもいいはずなのですが、自分の癖なのでしょうかね。なので聞いている方としては落ち着いた声じゃないようにきこえているかもしれません。

また、言葉遣いを気にするあまり、会議のモードにそぐわないレベルに丁寧な言葉遣いをしてしまうこともあります。これは悪いことではないのですが、やっぱりTPOにあった言葉遣いもありますし、話し手のモードに合わせるということが一番大事なので、自分の悪い癖を直さなければいけないなぁと反省します。

表現も読み取りの時もそうなのですが、基本言葉数(単語数)が多いこともあり、それがろう者・きこえる人にとって良いのかどうか、ふさわしい手話通訳になっているのか、いつも考えます。人間なので自分の色が出てしまうのはある程度やむを得ないのはわかっていますが、それをできるだけ減らして標準的なものにしていくことが大事なんですよね。それは無表情とか声の強弱を付けないとかそういうことではなく、話し手の雰囲気に近づける、ということです。そこに付いてしまう自分の色をどれだけ消せるか、ということだと思います。

もちろん、まずはきこえる人が話していること、ろう者が話していることを適切なタイミング・適切なモード・適切な翻訳で通訳をすることが一番大事で、それはいつも第一に心がけていることなのですが、現場を重ねる度に反省は見つかるもので、だからこそ手話通訳というのは奥深いんだと思います。そしてその苦労を知ってもらいたい(きこえる人・ろう者共に)と思います。

引き続き自分も研鑽しつつ、通訳活動を頑張っていきたいと思います。何か機会がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。

2020年12月21日 (月)

オンラインで手話通訳のせんせい

先日、埼通研のN-Actionの企画で「試験対策講座(オンライン)」第2弾を開催しました。この記事が載る頃には手話通訳者全国統一試験は終了していますよね。皆さん、いかがでしたか?今年から?読み取り要約はなくなったんですよね。

で、今回は「Meet Now」というSkypeの会議システムでやってみました。主催者も参加者もアカウントは不要(ウメはSkypeアカウントでやりましたが)で、時間制限は(普通に使う分には)ない、というシステム。参加者は4人とそれほど多くなかったですが、用意した動画で聞き取り・読み取りの通訳をしてもらって、ウメがアドバイスをするというスタイル。

講座とはいうものの、こうしなさい、というつもりは毛頭なく、少しでも現場に出ている立場から「こうした方が良いんじゃないか」とか、その方の性格、手話に合わせて「こう改善したらどうか」「ここに気を付けてみたらどうか」というアドバイス的な感じで進めました。もちろん、ウメの考え方が全て正しい訳ではないので、押しつける気も全くありません。

「通訳とはこうあるべき!」という確固たるものは持っているべきだとは思いますが、それは(基本的なものを除いて)誰かから押しつけられたり教えられたりするものではなく、自分で認識をする必要があると思うんですよね。それは自分が手話を学んできた環境にも寄りますし、周りのろう者にもよると思います。なので幅はとても広いですが正解はないと考えています。

皆さん謙虚な方だったのですが、通訳の時は「自信を持つこと」が大事だということは伝えました。もちろん、「自信を持って間違う」ということはいけないのですが、終始自信がなさそうにされていると対象者に不安を与えてしまいますからね。そして分からない時はごまかさないで「わからない、申し訳ない」とはっきり示すこと、をポイントとして伝えたような気がします。

オンラインだと自宅にいながら参加できるのは良いのですが、今回は聞き取り用の動画の音声の共有が上手くいかずに、結局スマホで再生した物をパソコンのマイクで拾うというアナログなやり方になってしまいました(ZOOMの時は上手くいったのですけどね)。ですが、一応講習会として成立して良かったです…。

試験対策、と通訳現場って大きく違いますからね。試験に合格して通訳者の資格を得たからすぐに現場で完璧な通訳などできるはずはありません。ですが、試験に受からないと現場にも立てないので、まずは試験を合格し、現場に出ながら学んでいくことが大事だと思います。そしてそれをフィードバックしていくことが大事ですよね。N-Actionは手話学習だけが目的ではないですが、同世代、気を使わない同士で学び合って高め合うことができればいいかな、と思っていますので、ウメができることがこれらかも支援できればと思っています。

そういえば全通研N-Actionを卒業してから全国の関わりがすっかりなくなりましたねぇ~。皆さんお元気でしょうか。ウメは何とか元気です。

2020年11月17日 (火)

通訳中、単語の語尾が伸びるクセ

読み取り通訳中に結構でるウメの悪い癖です。

自分では自覚がなくて終わった後に指摘されることがあるのですが、単語の語尾が不必要に伸びているんです。「私はぁ~」みたいな感じ。自分としては伸ばしているつもりは全く無く、次に何を話しているのか予測をしながら時間を稼いでいるのですが、それなら「私」を言い出すのを少し待てば良いのですが、つい話し出して(読み取りを開始して)しまうので、そこで時間調整をしている…内容が間違っているわけではないのですが、聞いていると気になるとのこと。

確かに振り返るとそのような話し方になってしまっていることがあります。手話にすぐ反応するのではなく、一呼吸置いて読み取りをすれば、話し手のリズムと合わせられるのですが…なかなかウメも上手くいきません。

この辺りは手話を読み取る対象や内容にもよるのですが、もっと綺麗な日本語というか、聞く方の立場に立って聞きやすい日本語の出し方を考えないといけないな、と反省しました。なかなかクセがすぐには直らないと思いますが、頭の中に入れて気を付けたいと思います。

こうやって指摘をしてもらえるというのもありがたいことです。自分では気が付かない部分ってたくさんありますしね。手話通訳に限らないですが、通訳業はひびしょうじんだと思うのです。ダメだと思えばダメですし…。あとは場数を踏むしかないのかな…たぶんゴールはないのでしょうが、少しでもスムーズなコミュニケーションを実現させるためにも努力を怠ってはいけませんね。まぁ無理をしない程度に。

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