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2021年12月14日 (火)

『ろうと手話』読了

Routoshuwa


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ろうと手話 やさしい日本語がひらく未来 (筑摩選書 223) [ 吉開 章 ]
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珍しく自分の意志で買った業界に関する本『ろうと手話 やさしい日本語がひらく未来』です。

何でしょう、Twitterで少し議論になっていたので、興味を持って買いました。ろうや聴覚障害の基礎知識から始まり、ろう者と手話の歴史、ろう教育、言語としての手話、「やさしい日本語」を使った提言がまとめられています。

著者は広告会社にお勤めで、この業界にどっぷり、という方ではありません。だからこそ、いわゆるその辺にいる(言い方が悪くてごめんなさい)きこえる人の視点に近い形で全般的に記述されていて、ウメとしては共感できました。ただ、ろう者にとってはやや「押しつけ」に思う部分があるかも知れませんし、ろう者同士の対立(というか何というか)のことについては???な部分があるかも知れません。ですが、あくまで「きこえる人が書いた本」としてはとてもよく勉強されていますし、どちらよりということもなく、共感できる部分も多かったです。

個人的には「やさしい日本語」で全てが解決していたらこんなに揉めることはないですし、結局「日本語かいな」と思われてしまうのではないかと思うのですが、新しい視点・ヒントはたくさんあると思います。著者がこの業界に興味を持ったきっかけも記載されており、かといってそちら一辺倒でもなく、著者なりの解釈をしてきちんと提言をしている…。帯にも書いてありますがこの本で聴覚障害や手話に関心を持ってもらって(この本は本当の入口ではなく、まず別で関心を持った人が一段落知識を深めるのに最適だと思います)、社会や情報保障の環境を変えていく、というスタンスとなっています。

グローバル化に伴って日本語を母語としない外国人にもわかりやすい「やさしい日本語」は、緊急の放送などで使われるようになりましたが、手話通訳に携わる自分にとっても自身の話し方や通訳の技術のあり方の中で勉強させてもらう部分があります。

関係者の方は一度は読んでみると良いかもしれません。特にろう教育の部分はよく調べられていらっしゃるなぁと思います。

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