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2020年7月30日 (木)

状況に応じて読み取る力

手話通訳だと、つい日本語の音声を聞いて手話を表出する「聞き取り」の方が、テレビに映ったりすることも多くて目立ちますが、それと同様に重要なのがろう者の手話を日本語に変える「読み取り」です。よく通訳者の間で「どっちが得意」とか「どっちを担当するか」ということで話題になったりします。

多くの手話通訳者さんは読み取りは苦手…という方が多い気がします。ウメもそうですね。どちらかというと読み取りの方が苦手です。ただ、苦手だからやりたくないということは言いません。読み取りが苦手なのは、何というか、最終的に(聞こえる人も含む)手話通訳者の第一言語である日本語を話すことになり、それが綺麗な日本語にならなかったり、読み取れなかったりすることで、出てくるものが完全ではないことが(誤解を恐れずに言うと)バレやすい、というのがあると思うんですよね。

ですが、手話通訳者はどちらもしっかりできる必要がありますし、「読み取れません…」なんてことはあったりしてはいけません。ただ、本当にろう者の手話は多種多様ですし、特に初めて会った方の手話の読み取りや専門的な手話の読み取りなどは苦労することはあるでしょう。それは努力するべきですが、完璧には難しいということはご理解いただければと思うんです。

で、ただ読み取るにしても、どのような場面なのか、本人がどういう方なのか、読み取った聞く相手がどういう方なのかによって文章の構成や日本語の選択を考えて音声にする、と考えることができないといけません。フォーマルな場だとそもそも手話通訳者自身がオフィシャルな話し方ができないとどうしようもないです。ただ、手話での話し方がフランクなのに通訳者が勝手に雰囲気を変えてしまって良いのか、という問題もあります。

最近ではオンラインでの読み取りの場合は通信環境のことを考えてマイクの近くだったり声を大きくしたり、様々な状況に対応する力が求められます。これはもちろん読み取りだけではなく、聞き取りの場合でもそうなのですが、最近通訳の現場に行くときに読み取り力が試される機会が多いので、そういうときにどうするのか、まずそもそも表出される手話を理解して、しっかり解釈して、その場に応じた適切な日本語を出す…そのことでろう者がしっかり対等に聞こえる人と会話ができる環境を整える、そこに通訳者のせいで入るノイズを最小限にする、ということを心がけています。

でもこれって講座や研修だと限界があったりするんですよね。現場で経験を積んでナンボだったりしますし、そもそもろう者の自然な手話を見ているだけでなく、キチンと同時に音声にするトレーニングを日々重ねていく必要があるんですよね。手話通訳の練習(練習というかなんというか)はつい手話の表出ばかりになってしまいがちですが、実は手話を理解して音声にする(手話を見てフンフンと理解する、というだけでなく、しっかり音声にする)ことが大事だと思います。

綺麗に順序立てて手話で話してくれるろう者ばかりではないですし、それをちゃんと話してくださいなんていう権利は手話通訳にはないですからね。様々な話し方に対応できる力を向上させるべく、日々研鑽をしなきゃな、と思います。あ、それは聞き取りの場合もそうなので、やっぱり日々現場に立ちながら学んでいくことが大事なんだな、と思っております。

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