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2020年5月10日 (日)

それは手話なのか…

少し前の話になりますが、志村けんさんが亡くなった時の手話ニュースのキャスターが、彼のギャグである「アイーン」を表現したことで「これは志村けんの手話なのか」的なことが話題になりました。また、お笑いの江頭2:50さんを表現する時にある地域の通訳さんが江頭2:50さんがやる身体を伸ばすジェスチャーを表現したことも話題になりました。

まぁウメは手話通訳者ではありますが言語学的には素人です。ですが、おそらくどちらも「手話ではない」とは言い切れますが、ろう者には一番伝わりやすい表現だと思います。ですが手話単語ではありません。あくまでジェスチャーです。ですが手話はジェスチャーの代わりではなく、視覚的言語です。

この辺がとってもややこしくてわかりにくい部分だと思います。日本の手話はジェスチャーから来ている表現も多いですがそうではないものもたくさんあります。由来から話すのは好きでは無いのでここでは割愛しますが、ろう者が手話で話すときはこういうジェスチャーを交えた話し方は良くされています。そこも含めて手話だと思うんですよね(もちろん、全くない場合もありますけどね)。

しかし、手話通訳が通訳で手話を表出するときにはこういったことはなかなかできません。「それは通訳ではない」と考える方もいるかもしれませんが、個人的にはこういう表現ができてこそ真の通訳者だと思います。基本は手話という言語なのですが、相手に伝わることが大事なので、時にジェスチャーやその人・モノを象徴する動きを加えて分かりやすくすることは技術として必要だと思います。東京オリンピック招致の時に滝川クリステルさんがやった「お・も・て・な・し」の動きなんかはもう「おもてなし」と指文字でやるより伝わりますよね(そもそも、本来の/おもてなし/の手話がどうするのかあまり思いつきませんが汗)

話は少し変わりますが、テレビ朝日のクイズ番組「ミラクル9」で「はじめての手話クイズ」が数回放送されました。手話がクイズになると言うことは世間に手話が知られていないという証明でもあるので嬉しいような嬉しくないような、という気分です。内容は動きから意味を当てるというベタなもので、それ自体を責めるつもりはないのですが、出演していたのは聞こえる高校生。しかも番組内で「ろう者」「聞こえない人」ということには一切触れられていませんでした。で、その高校生も表情が無く(緊張しているんでしょうけど)、完全に手の動きだけでのクイズになっています。

まぁバラエティで取り上げてもらえるだけでもありがたい、手話の認知が広まる、という考え方もわかります。ウメもどちらかといえばそういう意味でメディアの力は大きいのですが、なぜろう者を使わない…(監修していたのはろう者が主体となっている団体のようですが)。ということで見るのを止めました。手話歌もそうですが(それ自体を否定するわけではないのですが)、見ていて違和感を覚えてしまうのが正直なところなので…。

日本語もひらがな、カタカナ、漢字があったり、発音など外国人が学ぶにはとても難しい言語だと言われていますが、同じように手話も単純ではなく、いろんな文法があって、いろんな手話があるんですよね。(ここで2つに分けるのはどうのこうのとか言いたくなるんですが…(もう言ってる))自分が教わる相手の手話を受け入れて、本に載っているものにこだわらない、生きた手話を身につけて欲しいですし、通訳者は寄り多くの聞こえない人に伝わる手話通訳ができるように技術を磨いて欲しい(自分も磨きたい)と思っています。

手話は深い…それがまた魅力でもあるんですよね。あぁ、技術を磨かないと。

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