ウメの手話のクセ
自分でも思いますけど、自分の手話のクセってわかっているようでわかっておらず、直せるようで直せないものです。まぁ音声言語でも話し方ってそう簡単に変えられるものではないので、第二言語ならなおさらだったりするのでしょうけど、ウメは手話通訳者としてはクセが強い方かなと思っています。
クセがあるから悪いのか、というとそうではないのですが、たとえばフォーマルな場だとできるだけスマートなというか、標準的な手話を使うことが求められますが、それに対応させることができるのか…となるとどうなのでしょうか。あまりフォーマルな場の通訳現場にいかなくなりましたが、同僚曰く「通訳中も”ウメが出てる”」と言われます。
それ自体が悪い、というわけではないのですが、本来通訳者は話者の言葉・雰囲気をそのまま伝えるものです。それが通訳者が出てしまうと色が付いてしまいますよね。それは良くないと思います。じゃあいわゆる”無標”になればいいのか、というと、じゃあ機械やCGでできるからいいという話になりかねません。またそれっぽい手話をすれば良いのかというかというとそうではないと思います。
で、ウメの手話(通訳)のクセは
・基本的に早口(表出する単語が多い、読み取りの際も日本語が多め)
・表出の際の単語のメリハリが弱い(これは自分でも手の形がふにゃふにゃになってごまかすこともあります)
・表出が小さい(小さすぎるということはないのですが、もっと身体全体を使った方が良いかなと)
・読み取りの際の声が大きい(これはTPOにも寄りますが悪いことではないと思います)
・(手話だけに限らないのですが)姿勢が悪い
という感じです。YouTubeを見ていただいている方は分かると思いますが、いわゆる通訳者の手話…とはちょっと違います。地方などで初めて会うか谷は「ろう者…ですか?」と聞いていただけることが多いです。
人間が話す言葉なのでクセがあるのは悪いことではないと思うのですが、通訳中のノイズになってはいけません。あくまで主役は話し手及び通訳対象者です。通訳がー!となるとそれは本末転倒ですしね。
さて、自分のクセをどう改善していくか…改善というか、どう付き合っていくか、ですね。もちろん、基本的な通訳技術は落とすことなく、です。聞こえない人もいろいろですし、読み取りの日本語のバリエーションも増やしていかなければいけません。自分が手話でろう者と話すときはまぁ自分のありのまま(もちろんTPOは考えつつ)で良いと思うのですが、通訳場面ではどう調整していくか…です。
個人的には自分の手話や読み取りをもっと聞いて・見てもらって(ただの批判だけでなく)意見をいただきたいな、と思っています。もちろん、良かった!というのも含めて(笑)。あまり叩かれると落ち込んじゃうので汗汗 そういう通訳の機会、まぁ通訳現場はどれも大事なのですし、自分で選ぶものではないのですが…やっぱり通訳者として活動しているならより多くの人のコミ橋渡しをしたいですからね…。
引き続きひびしょうじんします。
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