「聞こえる人」に統一
日聴紙、こと「日本聴力障害新聞」4月号をご覧いただいた方、今回の記事、気になりませんでしたか?あんまり日聴紙のこともブログの話題にしてきませんでしたね。気になったのは「手話言語法の制定を求める意見書」が全国全ての自治体で採択された…という話題ではないんです。
全日本ろうあ連盟第4回理事会の中で、耳が聞こえる人、いわゆる「健聴者」のことを今後連盟として原則は「聞こえる人」と表記していくことを決めたそうです。そう、「健聴者」「聴者」問題に一定の見解を出したということになります。
詳細は次号・5月号に掲載されるそうですが、この考えに即した場合、聴覚障害者は「聞こえない人」という表記になるそう。
ウメ個人的には、「健聴者」という響きに違和感を持つろう者のこともわかりますが、自分が「聴者」と言われるのは嫌いです。これはもう好き嫌いの問題、というか、某専門学校時代の反動なのかもしれません。「聴者」ってなんか響きが嫌なんです。耳だけで判断されているみたいで。
かといってじゃあ「健聴者」で良かったのか、というと、それも確かに万人にナットクできる表現ではなかったりするので、じゃあどうすればいいか?ということなんでしょうけどね。ウメは通訳(読み取り)の時はできるだけ「聞こえる人」とするようにしています。が、書き言葉などで「聞こえる人」と書かれると間延びした感じが出るかもしれません。
なぜにこのタイミングで連盟がこのような見解を出したのかはわかりませんが、さてこの問題、どうなるでしょうか。なかなか良い解決案?は思い浮かびません。
「盲人」(見えない人)の場合は「晴眼者」(見える人)というのは特に否定的意見はなかったりするんですかね。うーん。
« 最近0120から頻繁に | トップページ | 報道ステーション、古館キャスター卒業 »
「聴覚障害について」カテゴリの記事
- 今日は耳の日(2021.03.03)
- 全日本ろうあ連盟創立70周年記念映画『咲む』(2020.12.02)
- 電波のお知らせは電話だけでなく!(2020.10.02)
- パソコンにWebカメラとマイクがあれば音声認識ができるページに感動(2020.05.31)
- 3月3日は耳の日(2020.03.03)
>名無しさん
「聞こえにくい人」という表現になっちゃうんでしょうか。難しい問題でしょうけど、うまい表現方法は無いものでしょうか。
投稿: ウメ | 2016年4月 4日 (月) 07時09分
話し声や音は聞こえるけど、内容が聞き取れない人、聞こえにくい人はどうなるの?
聞こえる、聞こえない だけの二分だけではないと思うのですが。
要約筆記では、「聞こえない人」は、ホント間伸びしちゃいますね
投稿: | 2016年4月 3日 (日) 19時21分