耳の聞こえるおじさん
Twitter&Facebookではネタにしましたが、先週末参加した行事では、大人はウメ以外(なので通訳として呼んでいただいた)みんなろう者、しかもファミリーでの参加が多くおられました。両親がろう者で子どもが十数人いたわけですが、子どもは聞こえる子どもの方が多かったかな、いわゆるCODAってやつです。
CODAとはなんちゃらか、という話は好きではありませんのでここではしませんが、1つだけ「へぇ」と思ったことを。
とある小娘…いや、お嬢様が私に手話で話しかけてきたので「俺は聞こえるで」と返すと驚いた様子で「え?おっさん聞こえるん?」「聞こえるおじさんや!」と言ってきました。当然聞こえない人の集まりなので、彼女たちにとってはその場にいる(店員さんとか以外の)大人はみんなろう者なのが当たり前(おそらくそういう集まりにも慣れている)なのでその発想になったのでしょう。
「おじさん」と”どストレート”に言われたので一瞬ムッときたのですが、まぁガキ…いやいやお子様相手ですし、そもそも彼らにとっては30も年上の人はおっさんだろうな、と。お兄さんは中学生から大学生くらいまで、社会人はおっさんですかね。
まぁ、おじさんのくだりは良しとして(本当は多分に良くないのですが!)、それ以降周りのガキども…いやいやお子様も巻き込んで呼び名が「耳の聞こえるおじさん」となりました。ムムム。
でもね、考えてみたら社会の中には耳の聞こえるおじさんの方が大多数なわけで、子どもたちもそれをきっと分かって使っているんだろうな、と。一般的には「耳の聞こえない」方が珍しくて、しかも例えば子どもが純粋に「ねぇねぇ、耳の聞こえないおじさんがいるよ」とか言ったりすると親が「シーッ」とたしなめたりすることも想像されてしまいます(なんというか、必要以上にタブー視されているというか。子どもにとっては別に事実を述べているまでなわけですが)。
あぁ、逆の発想だな、と。だから何?と言われればそれまでなんですけどね。
で、「耳の聞こえるおじさん」は何だかんだで懐いてもらえました。他にもろう3兄弟がいて、彼らはやんちゃで特に真ん中の子と下の子からバシバシ叩かれましたが、でもかわいかったなぁ~。まぁ親は手話でのお喋りに夢中で子どもを見てないんですけどね汗←まぁろう者で同じ趣味の人が久しぶりに会えば話が長くなるのもわかるんですが、走り回る子どもを見てこっちがヒヤヒヤ。
というわけで、「耳の聞こえるおじさん」はこれからも頑張ります。でも子ども受け比較的良くてよかった(^_^)v
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