地名の手話
手話の勉強を始めてから各地を転々と…と言うほどでもないですが、神奈川・東京・埼玉・京都・兵庫…と巡っているのでいつも悩まされるのが「地名」の手話です。県庁所在地くらいの有名な都市名はまぁ大丈夫ですが、各都道府県の市町村名となると…さらに市町村ではなく、ブロック名や集落の名前になると、「全て把握している!」という方は少ないのではないでしょうか?
兵庫に来て3年になりますが、だいたいの市町(兵庫には「村」がない)名はわかるようになりました。ブロック名も。神戸界隈の地名の手話もそこそこ大丈夫ですが、同じ兵庫でも北の豊岡とか西の姫路、南の淡路島の地名(地元では当たり前)はぱっと出てこないことがたくさん。
それこそ地元の方々と触れあう中で手話を覚えるしかないわけですが、県内ならともかく、例えば全国的なニュース(リアルタイム手話通訳のような)や講演会で遠くの方をお呼びする場合はどうするか、です。そこはある程度本を見たり、漢字での表現を借用する、ということになったり、可能であれば話し手に「どうやって表現する?」という一種の引き出しテクニックをやってみたり…。
この引き出しテクニック(勝手に命名)というのが通訳現場では結構難しくて、やたらめったら使えるものではありませんし、じゃあ全く使わないで結局伝わらないまま(特に「地名」などの固有名詞系はそれがわからないと話のポイントを落とすことになりかねません)では通訳の意味が無いし、通訳の技量が問われるところだなぁ、と思います。そりゃ知っているに越したことはないんですけど、全国津々浦々の地名の手話を覚えるのはそりゃー無理ですわ。仮に知っていたとして、対象者がその手話を知らなかったら意味が無いですし(そこは押し出しテクニックで…)ね。
日本国内だけでなく、海外…国の名前…都市の名前…事前準備でその辺りはできるだけ押さえておくのがベストでしょう。それは間違いありませんが、さて、ながーい名前が出てきたらどうしましょう?(ちなみに前回のリアルタイム手話通訳で「バングラデシュ」の手話ができなかった→指文字で何とか間に合わせた←が、国名がどんどん出てきたら…汗)
地元で使われる手話を止めて(漢字の代用表現などに)、標準化しろ!と言いたいわけではないですからね!ただ、そこは他の言葉と手話の違うところだなぁ…と思うのでありました。
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