溶けましたけど底で冷えてるから大丈夫?
東京電力の福島第一原子力発電所で、1号機の格納容器の水位が想定よりも3メートル以上低く(!)、燃料が熱で溶けて圧力容器の底にたまり、底が損傷して(1つ外側の)格納容器の底に燃料がたまっている…と発表がありました。
「メルトダウン」という現象で、炉心の冷却ができない状態によって原子炉の核燃料体が異常に高温となり、炉心の燃料棒や制御棒等の内容物が溶融、損傷する現象…なのだそうです。
東京電力は、結果的に底にある水で冷やされているから今すぐどうこうということではない、と発表しているそうですが、これは結構とんでもないことです。溶けちゃってるんですよ…。
地震が発生してからもう2ヶ月たち、原発関連のニュースも日々繰り返される中で、慣れてしまってきている感がありますが、(言い方としては「事象」になっていますが)事故の大きさを物語っています。
2ヶ月以上もたってまだこれだけの事故が起きるわけですから、いつ収束に向かうのか…東京電力の賠償の話も大事ですが、まずは何はともあれ全力で安定した状態へ導いてほしいものです。
少なくともこのせいで電気料金の値上げとかされたらたまったもんじゃありません。原発賠償機構では他の電力会社も負担金を出すとかいう話になっていますけどね…。東京電力の危機管理のダメさと、国(政治)や関係機関とのズブズブがこんな事態をうみだしてしまったんですよね…。
原発そのものがダメとは言いませんが、これだけ管理がずさんだったとは…。一方で「原子力ポスターコンクール」なんてやっちゃってたんですからね(今年はさすがに中止だそうな)。人間がやることに「完全」「絶対」なんてないことを肝に銘じておきたいものです。
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どうやら2号機、3号機もメルトダウンしていたようですね。ぜーったいにすぐわかっていたと思いますが…。海水の中断について言った言わないとかの問題になってるし…。小学生の学級会じゃないんだから…。
投稿: ウメ | 2011年5月25日 (水) 13時21分
まあ、メルトダウンの指摘は、地震直後から言われていましたよね。早々の会見で口走ったとされている(私は正しい会見だったと思っています)審議官は、すぐに更迭されてましたよね。その後、おなじみの西山審議官になるわけですが…。
4月の国会中継を見ていても思ったのですが、ある議員は指摘していました。なんで、法律で規定されいる重大な事態になったのに、水を注入をする判断があんなにも遅れたのか・・・・。
今日も参院の集中審議で、翌日に原発に乗り込んだ首相の責任も追及されてましたね。東電社長も震災当日は奈良県にいて、東京に帰ったのは翌日の朝10時。政府、東電もまったく危機管理意識がなかったということでしょう。
行政学的な観点から見ても、東電社長は、歴代文系の社長。物理学や原子力を専門としたいわゆる技術者は、ほとんどいなかった。全国の電力会社も、経産省の天下り先になっていた。
根本的にいろいろな制度等を考え直さなければならない時期にきていますね。原子力発電。
投稿: healerstaff | 2011年5月13日 (金) 20時51分