黒子はいいけどカラスじゃダメよ
手話通訳者の服装としてオーソドックスなのは黒の無地ですが、何でもかんでも黒けりゃいいってもんじゃないですよね。というわけでタイトルの通り適当格言を作ってみました。
「黒子はいいけどカラスじゃダメよ」
「手話通訳者は黒子であるべき」(多少表現は違ったりもしますが、ニュアンスは同じような感じ)と言われることもあり、できるだけ通訳であることを意識させないように、という行動が求められます。むろん、ケースバイケースだと思いますし、どんな状況でも通訳者が意志決定をするな、ということではないですよ。
今ウメが月2回お世話になっている目で聴くテレビのリアルタイム通訳では、黒い服はできるだけ避けて欲しいと言われています。テレビ画面を通すと発色が濃すぎて逆に手話が見にくいということで、濃いめではなくても無地のものなら…ということです。ただし、クロマキー(青い服が透けるあの合成技術)を使っているので、青い服だけは絶対に着ないでください、顔と手だけになってしまいます!と言われております。
話はそれました。もちろん、黒がふさわしい状況だったら黒でいいですし、派手なものを着ましょう!なんて言うつもりもありませんが、たとえば病院通訳に行くのに真っ黒で行くとか、舞台の緞帳が黒なのに黒い服とか(行ってしまったあとならやるしかないわけですが)、そういうのは出来るだけ減らしたほうが良いんじゃないかなぁと思います。
ろう者の立場からもどんどん言ってほしいですね。それで改善できるなら良いことです。何?服より前にもっと言いたいことが…ソレハシツレイシマシタ。新しい手話がでてこなくてつい指文字でやってしまうのはウメです。ごめんなさい。だって「エコ」っていう手話がなかなかでてこなくてつい指文字で/エ/コ/ってやったほうが早くって…。あと/フランス/の手話を/軍隊/って表現してしまったのはうっかり間違いで…(言い訳モード)、でもそれが次回の改善につながります!(キッパリ)
話を戻しまして、ろう者が普通に会話するときに黒じゃないと見にくいってことはないですし、柄物だって普通に着て会話してますよね。通訳の場合はただでさえ見にくいので、ろう者の会話の時と同じにしてはいけないと思いますが、服を気にしすぎる前に、本来の技術・知識・事前学習・利用者の声・コミュニケーションに気を配っていきたいものです。
(でもウメは服装にうといのでちょっとのんびりしすぎる面もあったりするのですが…はんせい(_ _ )/ハンセイ)
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