資格はないけど経験させるには
今は不十分とは言え手話通訳士をはじめ手話通訳に関する資格が整ってきました。
手話通訳ができるかできないかの基準を判断するに当たって、資格は絶対じゃないが大切な者だと思いますし、情報保障という大事な仕事をおいそれとそこいらの人にやらせるわけにはいきません。
しかし、通訳の資格を取るためにはそれなりの現場経験が必要。いくら知識や技術があっても、現場ではいろんなことが起きるもので、それを知らないで…というのは考えにくいものです。
(ここで、手話通訳者には「運動」の精神が必要か、という話をすると、とっても長くなりそうなので、これはまた別の機会に。ちなみにウメはちょっと必要だと思います)
だからといって通訳現場に経験のない、たとえば講習会を終わったばかりの人を派遣したとしても、そのときの情報保障もしっかりできなきゃいけないし…あるいはベテランと組ませるという方法もあるとは思いますが。
今は「ロールプレイ」や「模擬通訳」(意味は同じですかね)などで、実践的な訓練をすることもありますが、あくまで訓練で、「情報保障をしなければいけない」という緊張感のある現場とはまた違います。
何が言いたいのかというと、いわゆる「通訳の卵」の皆さんが、実際に緊張感を持ちながら手話通訳を経験できる場をどうやって提供するか、ということです。通訳者の養成のポイントの一つ…というか、最後の仕上げ的なところが、難しくなっていると思うんですよね。
どうやったら良いか…より質の高い実戦訓練を考えなきゃと思ったりしてます。
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