考えさせられるニュースの通訳
木曜日のリアルタイム通訳「報道ステーション」の時に、こんなニュースの通訳を担当しました。
自殺未遂をはかって意識不明の長男を殺した母親に、執行猶予付きの判決が言い渡された裁判員裁判です。自殺未遂の場合、当時は健康保険が適用されず、1日10万円以上とも言われる高額な医療費の負担が家族にかかってきます。その負担に耐えられず、どうしたら良いか…思いあぐねた末の犯行だったようです。
当日は恥ずかしながらこのニュースを知らないまま通訳に臨みました。番組では、判決を出した裁判員の気持ちも時間を割いて紹介され、人を裁くことの重さを考えさせられるものとなりました。本来であれば息子を殺すなんて考えられない母親がどうしてこうなってしまったのか、もし自分が裁判員だったら、ものすごく思い悩んでしまうと思います。
この気持ちを少しでも通訳として表現できていたか…伝わっていたか…ただただニュースを報道するだけではなく、そこに詰め込まれた様々な人の思いを伝えなければいけないと、改めて考えました。
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