ジェットストリーム
(今回はラジオの話です)
FM東京で長いこと放送されている深夜のイージーリスニング番組「JETSTREAM」。この番組の名前は聞いたことありましたが、引っ越してから久しぶりに聞きました。全国30局以上でネットしているそうですが、京都ではなかなか聞けなかったのです。
そう、かつて超有名なナレーター、城達也さんがパーソナリティをつとめ、その美声と心地よい音楽に酔いしれまくった人も多いことでしょう。この番組は今話題の日本航空(JAL)が一社スポンサーをつとめ、JALの思いがたくさん詰まっています。
詳しいことはわからないのですが、国際線の機内で流れるものもあって、それをまとめたCDやDVDが販売されているようですね。
オープニング曲のミスターロンリーをバックに、彼はこう語るのです。
遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、 はるか雲海の上を 音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。
満点の星をいただく、はてしない光の海を ゆたかに流れゆく風に 心を開けば、きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂(しじま)の、なんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていった はるかな地平線も瞼(まぶた)に浮かんでまいります。
これからのひととき、あなたにお送りする音楽の定期便 ジェットストリーム 夜間飛行のお供を致しますパイロットは 私、城達也です。
どうですか、たまりませんよ…。なんて気品の感じられる文章なのでしょう。それを彼の美声で、そして優雅な音楽とともに聞いてしまった日には、夢見心地でございます。
現在は、大沢たかおさんがパーソナリティ(この番組ではナビゲータ、いやいや、パイロットと言った方がよいですね)をされています。彼の雰囲気も良いのですが、やはり初代の城達也さんにはかなわない、という人が多いです。
城達也さんは、番組放送開始から1995年までこの番組のパイロットをされていましたが、「良い声がでなくなった」ということで引退されました。そしてその2ヶ月後に亡くなってしまったのです。
リアルタイムで彼の放送を聴けなかったのはとても残念ですが、でも今後はこの番組を夜のお供にしたいと思います。
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