/中/
ろう者がよく使う手話表現だけど、うまく日本語に訳せないことが多いシリーズ(笑)
(名詞などの後に)/中/
例えば/トイレ/中/と表現された場合、そのまま「トイレ中だよ」と訳してしまうようではダメでございますね。まぁ、意味がわからないわけではないのですが、それでは通訳とは言えません。その場合は「お手洗いにいってるよ」くらいの日本語が必要ですよね。
まぁ上の例はまだわかりやすい方ですが、なかなか難しいパターンもあります。待ち合わせの場面で、来ていない人の事をさして/バス/中/という表現だと、「今バスでこっちに向かっている」という表現になったりするそうです。って伝聞推定ではだめですね。
逆に音声を聞き取り通訳しているときなどで「探しています」というのを(場面にもよるとは思いますが)/探す/中/とできないと、ろう者に伝わらないことがあると思います。/探す/いる/という表現では「どっちなのよ!」となりかねませんからね。/探す/ある/でもいいのかなぁ・・・ダメでしょうねぇ。
この/中/の役割について、何種類くらいあるか、誰か調べてくれませんかねぇ。国リハの後輩の卒業研究かなんかにいかが?(笑)
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意識して使っているろう者はいないでしょうね。手話学習者はなかなか使いこなせている人はいないと思いますが…。
通訳をするにしても。日本語としては、「○○(名詞)中」で通じますが、それはねぇ…。
さぁ、私は大丈夫でしょうか…。
投稿: ウメ | 2008年4月 9日 (水) 23時40分
おおおー、ろう者たちがそういう「/中/」の手話を無意識に使っているので、このブログに書かれるまでは全然気づきませんでした。「トイレ中」の手話だと確かにそのまま日本語にすることはできませんよね。「○○さんはトイレ中」と手話で言われると頭の中で○○さんはトイレの中で用を足しているというイメージになるので通じないわけでもないし。(笑) 頭の中ではわかっていても日本語にするとしたら「○○さんはウ○コしています」とは口がさけても言えないですよね。「○○さんはお手洗いに行っています」が美しい日本語。
ろう文化と聴文化の掛け持ちで通訳する人はバイリガル・バイカルチャーが必要になるわけですよね。
ウメダスさんは宮廷内人出身なのでもちろんバッチリだね(^O^)
投稿: crayon | 2008年4月 8日 (火) 19時07分