日本の手話はいくつ?
「日本に手話はいくつありますか?」
と聞かれたらみなさんはどう答えるでしょうか?「日本手話」と「日本語対応手話」という2つという区切り方をされているところもあります。その考え方については今のところ否定もできませんし肯定もできません。
というのも、手話そのものがまだ未確定というか(悪い意味ではなく)不安定な要素が多いと思うのです。あえて「いくつ?」と聞かれて答えるのなら「(通訳者は学習者をのぞいて)手話を日常言語として使う人の数だけある」と答えるような気がします。それでは意味がないのですが、手話に関われば関わるほどそう思うのです。
ウメは一手話関係者でしかないので、偉そうなことは言えませんし、当事者が違和感を感じるようなことを言うつもりはないのですが、これがウメの実感なのです。なので、できるだけ多くのバリエーションに対応できる通訳者になるべく、研鑽を重ねるしかないのかなぁ、と思っています。ウメが手話の区別や言語的な部分に口を出す立場ではないのかな・・・と。
自分が関わっている一人一人のろう者・難聴者の手話を尊重し、その人がストレスのないように会話ができ、通訳であればその人の意思表示をきっちり伝え、適度な情報提供をする・・・つまりそういうことなのですが、言うのは簡単、やるのはそんなに単純では無いんですよね。でも業界に関わった以上、やりたいと思っていますし、やらなければいけないという使命感は持っているつもりでおります。
こんなウメですが、どうぞよろしくお願いします(最後にはなぜかこうなる)。
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>とんちゃんさん
広い意味での「手話」なら「手を使って話す」ということなんでしょうけど、それをどうとらえていくかというのは、まさに千差万別。そこの整理がこれからされてくる・・・いや他人任せにせず、自分たちでしていかなければいけないのでしょうかねぇ。
勉強していると「自分が習っているものは何」って知りたくなりますし、何個あるのかなぁ・・・って気になったりするものなのですが、そこを気にしていたら確かにキリがないっす。
代議員会から帰って参りました~。
投稿: ウメ | 2008年5月 6日 (火) 23時23分
地方、世代、スタイル、母語話者/非母語話者、場面…によって変わってくるし、なかなか一筋縄では、ですね。
「日本に手話はいくつ?」という不毛な問いかけではなく、「私が習っているのは何?」が妥当なあたりでしょうね。
代議員がんばってね~
投稿: とんちゃん | 2008年5月 4日 (日) 22時43分
そうですね。いくつ?って区切ろうとする質問自体が愚問のような気がします。でも学習する者にとっては自分が教わっている手話って何だろう、と調べて区切りたくなる気持ちもわかりますが・・・。
投稿: ウメ | 2008年5月 3日 (土) 15時50分
日本にある音声言語はいくつ?
これもまた人によって回答は違うのではないですか。
そもそも「日本に手話っていくつ?」というような問いかけ自体が成立するかどうかっていうことですよ、たぶん。
投稿: とんちゃん | 2008年5月 3日 (土) 14時39分