突然の名前変更に反対!
ここのところ、聴覚障害業界によってよろしくないニュースが続いています。先日は兵庫県の予算カットについてお知らせしました。
ろう教育についても今変革の時期を迎えています。昨年本格施行された特別支援教育制度の影響で、全国各地でろう学校の名前が変えられてしまっています。「名前が変えられるだけなんでしょ」ということではないのです。
そもそも変更される名前が「聴覚特別支援学校」だったり「特別支援学校」というのは通う生徒にとってどうなんでしょうか。特別支援されに通っていると自覚しろっていうことなんでしょうか。そもそも当事者が望んでいないのに名前を変更する必要性がどこにあるんでしょうか。
名前だけではありません、生徒減少や財政難を理由に他の障害種別の学校と統合される話が進んでいる地域もたくさんあります。障害児教育はただでさえ専門性が必要なのに、そんな統合で複雑な体系にしてしまって、専門性や教育の環境が守られるのでしょうか。現場の事をお役人や教育委員会はどのくらいわかっているんでしょうか。
そんな中、静岡県でも突然ろう学校の名称変更を議会に提案するということで、聴覚障害者協会を中心に反対署名運動を起こしています。経過を見てみるとずいぶんひどいです。形式的に話し合いの場を設けただけで、当事者の意見に耳を傾けようという姿勢が見られません。
教育委員会って何のためにあるんでしょうか。お偉い方々にヘイコラするだけの集団の様に思えてきた・・・。
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>paul smithさん
私もpaul smithさんのおっしゃりたいことが受け止められなくてすいませんでしたm(_ _)m
今までの運動プラス新しい側面、こりゃ難しい転換期ですな…。
投稿: ウメ | 2008年3月 4日 (火) 20時40分
ふくろうさんに1票!!
運動プラスそういうのがないと変わりません。
実際に「教育現場を変えるには、校長になるしかない!」と考えて校長になって目的を達成した方がいます。上の立つ方が当事者でないと、変えられない部分があるのは事実です。
それから、ウメさん、私が言いたかった事がうまく伝わってないようで(笑)私が言葉足らずですみません。m(__)m
投稿: paul smith | 2008年3月 2日 (日) 02時11分
>ふくろうさん
政策を決定できる立場に立てる…確かにそうですね。しかしよほど優秀なろう者でないと難しいような気がします。
世論ってちょっとしたことがきっかけで、ドドンと意識が変わっていったりするので、その辺をうまーく操作?して、良い方向に変えていけたらなぁ、とウメは思います。
転換点に飲み込まれないよう、お互い頑張りましょう~。
投稿: ウメ | 2008年3月 1日 (土) 23時40分
【内部から意識を変えていけるような】ではなく、まさに政策を決定する立場に、聴覚障害者もなるべきだということです。
その意味では、言い方は悪いんですが、いわゆる「エリート」もこれからは求められてきます。みんなで手をつなぎ、運動を進めていこうというスタイルは、確かに大切なものなんですが、今の時代に果たしてそのスタイルがあっているのかどうか、疑問です。実際に今のろうあ運動が抱えている「課題」を見ていると、それか顕著に現れていますよ。
いずれにせよ、問題は、いつが「転換点」だったのか、その場にいる私たちにはわからないことで(笑)。
投稿: ふくろう | 2008年3月 1日 (土) 10時36分
>ふくろうさん
そうですね。外部から真正面でぶつかって交渉するやり方も必要ですが、内部から意識を変えていけるような人材は必要だと思います。そういう意味ではろうあ運動の転換期にきているのでしょうか。
>paul smithさん
そうですね。日々の生活で忙しい現場の職員も一緒になって取り組まないといけないのかもしれません。いざ名前を変えようという話が出る前に、しっかりと制度の確立、専門性の維持をはかっていかなければいけませんね。
投稿: ウメ | 2008年2月29日 (金) 20時39分
現場の立場から一言。
名称変更反対!!と当事者からの声は大切です。
でも、それに目を奪われてると大切な事がおざなりにされてしまいます。
特別支援教育に関して、かれこれ6年ぐらい前から耳にしてました。突然降って沸いた話ではありません。
ただ、詳細については現場の教職員もあまり周知がされておらず、目前にしないと要領が得られないのも事実です。
ですから、外部の方はもっと理解しずらいだけでなく、正に晴天の霹靂になりますよね。
とにかく、名称反対と同時に統廃合にも目を向けつつ、これ以上教職員の専門性を落とさないよう、
教職員の研修制度、専門性を高める講習会の確立などを皆で進めていく事も大切です。
投稿: paul smith | 2008年2月28日 (木) 22時28分
まさに、そこに「ろうあ運動」の限界が露呈しているわけですね。「ろうあ運動」を否定しているのではなく、やはり、我々は外部なんですよ。
これからは、内部へと入っていく人材を育てなければ(行政マンとなりうる聴覚障害者の発掘とパイプ構築)なりません。「ろうあ運動」も、そろそろ大きな転換を迎えつつあると、私は思います。
投稿: ふくろう | 2008年2月28日 (木) 19時46分