通訳の機転
Yahoo!ニュースで「通訳の機転で大爆笑」という見出しがあったので覗いてみました。昨年、映画の試写会で「別に」と不機嫌そうな態度をした沢尻エリカさんが影響を受けたとされているイギリスのロックバンドレッド・ツェッペリンのギタリストが来日して会見をしたそうです。
その会見で沢尻エリカさんの事を聞かれ、あのセリフのように「別に。」と答えたそう。その瞬間、笑いの渦が起こると、すかさず「この反応を見ると、彼女に会っておいた方がよかったのかな?」と続けたそうです。
ご本人は「Unfortunately I don’t know her(残念ながら彼女を知らない)」と言ったそうなのですが、通訳さんが気を利かせて?意訳をしたそうな。それで会場が笑っているのを見て次のコメントを出したとのこと。
つまり、本人はなんでこんなに会場がウケたのかわからなかったのかもしれません。新聞報道などでは「ウイットに富んだ名訳に会場は爆笑の渦に包まれた」とか結構褒めていますが、それって忠実な通訳論から考えると???な面が無きにしもあらずではないかと思うのです。
彼が粋なコメントを残せたからよかったですが、彼が困惑をしてしまったら「知らないって言っただけでどうしてこんなにウケるんだ?」と思ってしまったら・・・なんだか通訳のあり方というものをちょっと考えさせられるニュースでした、
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ダメですよねえ…でもこのニュース自体は美談で書かれているんです。意味をくんで橋渡しをすることがあってもこんなに変えちゃ~いけないですよね。
こういうエンターテイメントの場ならもしかして許されるのかもしれませんが…。
投稿: ウメ | 2008年2月 5日 (火) 19時50分
え〜そんな通訳ダメでしょう
通訳は勝手に内容変えちゃいかん
(まあ子供時に嘘通訳ばかりしてたうちが言うのもお門違いかもだけどね)
投稿: イキ☆ | 2008年2月 2日 (土) 01時14分