一人で二人を
ウメは仕事でのちょっとした会議などの時に手話の読み取り役を担当することがあるのですが、そんなときにろう者の会話のやりとりを読み取るときも特に交代しないで一人で読み取りをします。
そんなときに多少イントネーションを変えるべきか、そのまま同じ調子でいくかは多少迷うところがあるのですが、ウメの場合は妙に会話調になることが多いようです。いや、会話なのですからそれで良いのかもしれませんが、聞く方にとっては同じ声で「○○でいいですか?」「はい、良いと思います。」というやりとりをされるのはどうしても違和感が出てくるでしょうし、その違和感をなんとか少なくするためにはどうすれば…ということで自然と妙な会話調になっているのです。
考えてみたら落語家さんも一人で会話調のやりとりを表現されていますけどあんまり違和感がありませんよね。アレはそういうものだと思って聞いているからなのでしょうか。手話のロールシフトの表現の時にはよく「落語家になるな」(身体の向きを変えすぎるなという意味)って言われましたけど、読み取りの時の自然さはもしかしたら見習ってもいいかもしれません。
公式な場や重要な会議などでは、読み取りを分ける場合もたくさん出てくるでしょうが、どうしても一人の読み取りじゃなくて複数の手話を一人が続けて読み取るときってありますよね。そんなときにどのように区切りを付ければよいでしょうかねぇ。(名前を最初に入れればいいとは思うのですが、通訳しているときに名前を入れるのって意外と大変ですし、聞き取りづらくなりますよね)
« 笑顔が分かっちゃう | トップページ | ブログの値段がわかる »
「通訳あれこれ」カテゴリの記事
- 東通研の本「だって通訳者だもん」(2022.03.24)
- 「二足のわらじを履く」(2022.01.15)
- 教材になる番組・映像(2022.01.07)
- 手話通訳の試験対策(2021.09.08)
- 三重研修 その3(2021.08.23)
コメント