でんでらりゅうば
平日の朝、仕事場へ出かける前に見ているテレビ番組。「にほんごであそぼ」。
日本語を通してする幼児教育の番組だそうですが、見ているとなんだか不思議な気持ちになる番組です。日本語の奥ゆかしさというか、ふかーい部分というか、そういうものを考えさせてくれます。
登場人物はなぜか日本語がネイティブじゃないコニちゃんこと「KONISHIKI」さん。そして幼稚園ぐらいだと思われる滑舌もままならないお子様方4名、小学生になったであろうお子様方が4名、その他CHA-CHAの松原桃太郎にそっくりな講談師の神田山陽さんや、野村萬斎さん、柳家花禄さんなど、なかなか多彩なメンバーです。
監修は「声に出して読みたい日本語」(合ってたかな。)で一躍有名になった齋藤孝先生。番組中には狂言のコーナーで野村萬斎さん率いる万作の会による「法螺侍」という狂言があって、その歌が流れてくるとつい見入ってしまいます。
そして以前紹介した「南無釈迦じゃ」に変わって最近のエンディングに流れるのが「でんでらりゅうば」という歌。とっても不思議な歌で、「おおたかしずる」さんという方と、お子様方4人が不思議な踊りをしながら歌うのです。その周りを龍が(人が下から支えているヤツ)踊るというものです。
歌詞は
♪でんでらりゅうがでてくるばってん でんでられんけん
♪でーてこんけん こんけられんけん こられられんけんこーんこん
この歌が妙に気になったので、調べてみると長崎の童謡だそうなのです。なるほど、そう言えば長崎はあの龍が有名だったなぁと思い出しました。
で、意味の方なのですが、色んな解釈があるようで、
でん出らりゅうば【(仮に、自分の家を)出られるなら】
出てくるばってん【出て行くけども】
でん出られんけん【出ていけないから】
出ーてこんけん【出てきません】
こん来られんけん【(仮に、そちらの家)来れないから:行けないから】
来られられんけん【来れないから:行けないから】
来ーん来ん【来ません×2】
という説と、
>凧上げのときに長崎で歌われる歌で、意味は「でんでら竜」(竜らしいです、「でんでら」は)にわかに広がる雲は即冒頭の「でんでら」は、専ら和文において、雲がにわかに広がる様子を表現した擬音でした。即ち雨雲であり、つまり水神の司である「龍」の出現する前兆でもあったわけです。
でんでらと龍が出てこようとするけど 出てこられないものだから
出てこないから 来られないから どうしようもなくて、こんと鳴いた
という説と、
>「でんでら」とはオバケのことで、この歌を歌ってるとオバケが出てこないとか。
意味は「でんでらが出てこようとしているが、出てこられないので出てこない」。
という説があるそうです。なるほどねー。童謡と言っても奥が深い。長崎の童謡に詳しい方、若しくは長崎が地元の方でご存じの方いらっしゃるでしょうか。
童謡で思い出しました。横断歩道でも流れている「通りゃんせ」は、ウメの地元、埼玉県川越市が発祥なんですよ。
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色んなところでこのフレーズ出てくるんですね~。
地元の童謡は大事にしなければ。
投稿: ウメ | 2006年6月24日 (土) 17時17分
でんでらりゅうがでてくるばってん・・・
うちの娘は さだまさし さんの『がんばらんば』で覚えました。
つ【http://blog.livedoor.jp/kurosegawa/archives/50606300.html】
つ【http://www.foarecords.com/gambaramba/】
投稿: 叫び | 2006年6月24日 (土) 01時50分
でんでらりゅば~♪って長崎の童謡ってよく調
べたね。
オレは「解夏」って映画で寺島純子っていう女
優が歌っていたのを観て知っていたんだけれど
ね。確か、映画では上の説だと言っていたよう
な・・・。「解夏」って映画すごく好きだから
明日レンタルしてこようっと・・・。
投稿: KAZU | 2006年6月24日 (土) 01時33分