非利き手は無標
手話は基本的に利き手を動かし、非利き手は動かさないという傾向があります。これは手話の文法の一種だそうで、利き手と非利き手の役割が明確に違うようなのです。
詳しい話はなかったのですが、/保障/という手話を表す時、非利き手でグーを作った周りを軽く開いた利き手でまわすように(手話の形と動きを日本語で説明するのは難しいですね・・・。)しますが、ウメが課題のビデオで/保障/という手話をした時に、非利き手、つまりウメの場合握っている左手の親指が立ってしまっていたのです。
この場合、ろう者はその立っている親指に何か意味があるのではないかと気になってしまうそうです。これが「有標」になってしまって、ノイズになっているわけなんですね。逆にグーを強く握るのもこれまた有標。握るのは握るけどそれほど力を配分しない、というのが「無標」なんだそうです。
この「無標」というのがなかなか難しい。意識しないで出来ればいいのですが、意識しないで「無標」というのはやろうと思ってもなかなかできるものではありません。でも、/保障/の場合、親指が立っていたら確かになんだろうと思ってしまいますよね。
気をつけないと。
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・・・・・・ははははは・・・・・・。
国リハで学んでいることのなかでも
ウメの記憶に残ったほんのわずかな部分だけ
紹介しています。
こういう指摘を手話のエキスパートから
毎日もらえるのは本当にありがたい環境ですよね。
>…でも卒業しちゃうのですか?
えっ。しますよ。たぶん。
投稿: ウメ | 2006年2月23日 (木) 22時11分
うっひょーっ!!(親父ギャグですよ)
また、ためになりました。国リハの通信教育版って感じ。
卒業されるのが悔やまれます。もっと聞きたいです。
…でも卒業しちゃうのですか?
投稿: 良 | 2006年2月23日 (木) 20時23分