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カテゴリー「通訳あれこれ」の記事

2019年10月13日 (日)

全通研研究誌から

全通研研究誌に長野支部にインタビューした記事が掲載されていました。

Nactionnagano
ごもっとも。部の影響を受けて自由に動けない…長野支部さん素晴らしいと思います。

今、全通研は若い人の会員が増えません(減ってはいないと思いますが)。N-Actionを立ち上げたメンバーも中堅となり、ウメ自身は今はあまり通研の活動ができていませんが、今後N-Action、さらに若手の通訳者(通訳者だけでなく学習者も含みますが)の会員をどう増やしていくかが全通研の大きな課題だと思います。

と、表向きではいいつつも、なかなか理解されないのが現状。若い人も謙虚すぎるのが悪いのかも知れませんが、言いたいことを言い合い、同じ目標に向かうには年の差はあまり関係ないと思うんですよね。あとはどうしても手話通訳歴が関係してくると思うんですけど、その辺りは先輩の皆さまの意識改革が必要なんじゃないかと思います。

ろう団体は「青年部」があります。聞こえるほうにはその代わりに「N-Action」ができましたが、果たして今後どうしていくか、自分も立ち上げのメンバーとして考えていかないといけない時期に来ているように思います。じゃあ何ができるか、全通研である理由は何か、魅力ある団体にするにはどうしたら良いか…すぐに明確な答えはでないんですけどね…。

少なくとも現在の全通研N-Action委員会を応援する(全国でも、各地域でも)という気持ちは持たないと、若い会員は入ってきませんよ。そして全通研だけじゃなく、若手通訳者も育ちません。専門的な職業として確立し、若い人の目標となる立場にしないと…福祉的な面は必要ですが、言語通訳として、専門職として、啓発から養成まで、考え直す時期に来ていると思います。

2019年8月26日 (月)

通訳者の介入の是非

先日、とても久しぶりに個人通訳に行きました。ウメが派遣されるのはだいたい講演とか会議とかで、1対1のタイプの通訳ってほとんどありません。

で、急に頼まれて行ってきたのですが、その感想は「対象者の支援(ある種通訳者の介入)」はどこまでするべきか、ということです。今回の派遣は継続ではなく、単発で行ってきたもので、もちろん詳しいことは書きませんが、対象者(ろう者)が知識がなく、聞こえる側の説明も的を射ていないので話が噛み合わないんです。

そういうことがおこり、交通整理も兼ねて対象者に断った上で通訳者(つまりウメのことですが)として介入しました。内容がわからないのでこれだけで是非を問うのは難しいのかも知れません。ただ言語的な通訳をすれば良い場面も多いですし、それが求められるのが基本ですが、ろう者の不利益を守る為にどこまで対象者を支援するか…その程度はとても難しいものがあります。ある程度の支援を求められるケースも現場では往々にしてあります。もちろん、通訳者のお節介はいけません。

それは聞こえないから情報が無く、判断ができなかったのかもしれない。ウメが行った現場はどういうことが起きたのか想定ができ、ただ通訳しているとろう者が説き伏せられそうだったので、ろう者にしゃべって良いか確認したうえで「それはおかしくないですか」と突っ込みました。ろう者が喜んでくれ、結果、希望通りの対応になったのですが、これが通訳者の行動として良かったのかはわかりません。

ウメは基本的にろう者だから支援をしなければ!とは思わないタイプ。もちろん、必要な情報保障はした上でです。ですが、その方の育った環境や情報量、また場面に応じてどうしても介入をした方が良いこともあるのかな…と改めて思いました。あくまで対等、でもそれはお互いが同じ情報を持った時…でも正解はないのかもしれません。この辺りは難しい。

放っておくとお節介になりやすいタイプ(通訳も情報量が多め)なので、かなり気をつけているのですが、対象者(ろう者、聞こえる人)が通訳者に何を求め、どのような動きをしたらよいか、というのは常に考えさせられます。

2019年8月12日 (月)

手話のリズムと日本語のリズム

リズムという言葉が正しいかどうか、なのですが、手話をするとき、日本語を話すときにそれぞれの言語のリズムがありますよね。もちろん、話し手や状況によって変わってくるのですが、手話通訳をする時には別の言語に変換(翻訳)をするので、そのリズムも上手く変えないといけないわけなのですが、これがなかなか難しいんです。

例えば読み取りの時に、手話の内容は読み取れているし、決して単語を繋げた文章ではないのですが、何となく違和感を覚える時ってありませんか?それは手話のリズムを日本語のリズムに変えられていないからだと思うんです。逆もそうで、日本語を聞いて手話を出すときに、手話単語の羅列ではないんだけれども、表出されるものが自然な手話ではない…。

もちろん、通訳者がわざとやっている訳ではなく、同時的に通訳をしているのでどうしてもこういうことは起こりやすいのはわかるのですが、それぞれの言語が持っているリズムに近づけるというか、そのリズムで表現することって結構大事だったりします。どうすればその技術が上達するのか、ウメはどうなのか…と言われると何とも言えない部分はあるのですが、ただでさえ「通訳」というものを介するのですから、それぞれの単語・文法などの翻訳に限らず、リズム(これも文法に入るんでしょうか、でもちょっと言いたいことは違うんですよね)をしっかり目的言語に変える、ということって結構大事な通訳技術ではないかと。

そもそも手話や日本語の語彙、文法などを習得し、それを同時的に通訳し、リズムまで合わせる。そして対象者に合わせたり現場の状況によって動きも変える…手話通訳って本当に結構な技術が必要だと思うんです。これがボランティアに毛が生えた程度で済まされているというのはやっぱりちょっと違うと思うんですよね。ニーズが少ないのはやむを得ないことなのですが、手話通訳者だって生活をしないといけないですし、それまで技術を習得するのに時間とお金と労力をかけているわけですから、やはり待遇改善を進めて欲しいと改めて思います。

やっぱり「リズム」という言葉がしっくりこないんですが、言いたいことはわかりますかね。うーん、「リズム」…、イントネーションだと単語レベルになっちゃうし、テンポとはまたちょっと違うし、まぁ、そういうことなんです。ウメもまたひびしょうじんします。

2019年8月 1日 (木)

通研の課題

埼通研(埼玉県手話通訳問題研究会)の機関紙の記事に、今の通研の組織的課題が書いてありました。そうそう!と思ったので共有します。

Tsuken
高額な会費、役員選出の困難、講習生の活動離れ、時間的な拘束、継続率の伸び悩み…どれもフンフンと頷けました。埼通研は実は全国の通研の中で一番会員数が多い(東京より多い)のですが、それでもやはり会員拡大、組織運営には課題があります。まぁ会費は確かに「高い」というのが正直なところですよね。それが何に使われているのか、自分にどれだけメリットがあるのかを説明できないと「通研に入ろう」という気にはならないです。正直手話を勉強したいだけなら通研に入る意義はあまりないですからね。

あとは役員のなり手がいない…これはN-Actionでも同じことが言えます。時間も拘束されるし、色々やることも増えるし、知識や体力も必要です。あとはそれなりに年上の人と対峙しないといけないという意味で、リーダーシップが求められるのですが、(ウメにあったかどうかはおいといて)今の多忙な若者にとっては役員、というのは難しいのかもしれません。ウメも今は一会員です。

じゃあ通研はいらないのか…というとそうではないですよね。これから会員をどう増やしていくか、続けてもらうか、自分たち通研の会員が真摯に考えていく必要があります。今年40歳になるウメが”若い”組にいてはいけないんですよね、本当は。これは埼玉だけの問題では無く、通研…そして通訳者・手話学習者全体の問題でもあります。

ろう者と交流したい、手話を学びたい、という若者が少ないわけではないと思うんです。ただ、今はいろんな団体がありますし、SNSなどで手軽に交流できたりします。それはそれで良いことだと思いますが、世の中を良い方向に変えていく。通訳という役割だけではなくろう者のことを理解している聞こえる人の立場としてどう訴えていくか、そして楽しみながら社会を変えていくか、というところは本当に今のうちに考えておかないと、これまでのやり方がずっと通用するわけではないですからね。

やっぱり手話の認知、手話通訳の職業の確立、ろう者への理解など…地味なことからやるしかないんでしょうけど、手話と出会えて自分は本当に良かったと思っていますし、これからも活動は続けたいと思っていますので、できることからやるしかないんですよね。文句ばっかり言ってても何も変わらないですから。

2019年7月17日 (水)

気象庁の記者会見に手話通訳

Kishocho

先日の九州南部の大雨の際に気象庁が緊急記者会見を行いました。気象庁の会見にはやっとこさ手話通訳が付くようになったのですが、各テレビ局は映さないことが多かったのですが、朝の情報番組ZIP!では手話通訳付きの画面を映してくれました。時間は短かったのですが、同じ画面で映るというのが大事ですよね。

予報官の方との距離が近いと(言い方は悪いですが)映さざるを得ないという状況になるので、テレビ局の判断が入らないというのは良いことだと思います。外国ではこの距離が近いのが結構当たり前なんですよね。それが日本ではなかなか…安倍首相や官房長官の記者会見ではおそらくセキュリティのこともあるのでしょうが一定の距離があるので、同じ映像に映らないことが多いのが残念ですが…セキュリティといっても手話通訳者は怪しい人間じゃないんですけどねぇ…。

頑張って行政が手話通訳を付けてもメディアが映してくれないと意味が無いですからね。編集とかいろんな都合があるかもしれませんが、そこはしっかり合理的配慮をしていただきたいものです。ウメもこういう場面の手話通訳でお役に立てれば…と思うのですが、まぁそれは機会があれば…。

2019年4月23日 (火)

手話通訳士試験 値上げ

第31回手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)の試験概要が公開されています。ちゃんと新元号で案内されているんですね。10月5日(土)、6日(日)の連続2日間で開催されます。場所はいつもの通り東京・大阪・熊本。5月10日(金)から6月15日(土)までが受付期間です。

驚いたのが2点。

まず受験料が値上げ。今までの18,000円でも高い!と思っていたのになんと21,600円になります。資格を取っても仕事が保障されるわけではないタイプの資格試験でこんなに高い受験料ってあるのでしょうか…っていうか2万円も何に使っているのか、前に18,000円×3回お布施(2回落ちたということ)した立場からも疑問。学科免除の人はその分安くなるわけでもないんですよね…。

そして
「実技試験解説DVD(第 30 回試験「模範解答例」付き)」を、受験申込者全員に無償で配付いたします。

あら、過去問・模範解答例を配っちゃうんですね。これが値上げの原因なのかもしれませんが…それってどうなんでしょうか。合格者を増やしたいという思いなのかどうかですが、質を下げる原因にはならないでしょうか。どんな資格もそうだと思いますが、試験対策だけのために勉強してもそれが生きることは少ないんですよね。

しっかり技術や知識を身につけたうえで、試験対策をして合格したなら通訳として活躍しやすいですけど、試験のためだけの勉強をしてもその後、活躍できるかどうかは微妙だと思うんです。まぁ受験者に対するサービス、というのならいいんですけど…。今は手話通訳士は約3,500人程度。それでも足りないですし、これから活動を辞める方も増えてくるでしょう。今後手話通訳、その中でも高度な技術が求められるものが増えてきます。手話通訳士を増やすことも大事ですが、質の確保、技術の研鑽の場、そして資格保有者が通訳として働ける場の提供も考えてほしい…自分たちも考えていかなければいけないことですね。

今年度受験される皆さん、頑張って下さいね!

2019年4月 4日 (木)

議案書を読んで思う

Giansho

全通研の議案書が届きました。

2019年度の代議員会は神戸で行われるんですね。以前住んでいたところに近い~ですが、ウメは代議員ではないので参加はいたしません。

まだ隅々まで読んだ訳ではないですが、会員の年齢層・男女比のところを見て驚き。

詳しい数字を出すのは控えますが、男女比は15:85くらい。30代までの会員は1割強なのでございます。全数調査ではないのですが、やっぱりまだ若い人・男性の会員が少ないのだなぁと思うわけであります。悪いわけじゃないんですけど、これだけの偏りがあるというのは少し考えなければいけないなぁと。会員が全員手話通訳者という訳ではないでしょうけど、これが通訳者の年齢・男女比分布に近いものがあるので、やっぱり若い・男性の会員・手話通訳者を増やしていかないといけないんですよね。

ウメは今年40になるので、とうとう40代ということで、若いとは到底言えなくなったのですが、自分よりも若くてフレッシュな手話通訳者、そして会員さんを増やす活動→N-Actionの応援は続けていきたいな、と思っています。

ホント、この問題は真剣に考えないといけないなぁと思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか。

2019年2月19日 (火)

手話通訳試験 今年も厳しめ

少し前の話になりますが、「手話通訳士試験」の合格発表が1月31日(木)にありました。

1,105名受験、合格者108名、合格率9.8%という狭き門です。まぁ合格率が低いこと自体は通訳士資格の質を守る意味でもさほど問題だとは思っていないのですが、問題は男女比率と年齢。

もちろん、年配の方や女性のことを否定するつもりはありませんが、通訳という資格である以上、専門性が求められますし職業として確立させるためにどうするか、という状況でこの偏りはどうかとは思っています。問題は手話通訳士を持っていてもそれだけで生活ができないということなんですよね。

合格者のデータに戻ります。
108名中、男性6名・・・6名!!!(つまり女性は102名)。こんなに男女比に偏りがあるのはどうなのでしょうか。もちろん受験者の母数が違うでしょうし、男性だからといって優遇される訳にはいかないのですが、手話通訳を目指す男性が少ない、ということでしょうね・・・。

そして年齢別。
20代・・・13名、30代・・・13名、40代・・・38名、50代・・・36名、60代以上・・・8名。合格者平均年齢が46歳です・・・。うーん、高すぎる。もちろん、手話通訳士資格を取ったからといってすぐに第一線という方ばかりではないと思いますし、年配の方がダメということではないのですが、やはり30代までの合格者が少なすぎます。合格してから10年以上経つウメでも平均年齢より大分下というのはどうなんだろうか、と。

そして合格者の地域分布。岩手・山形・茨城・富山・石川・長野・岐阜・三重・滋賀・鳥取・広島・山口・徳島・高知・鹿児島では合格者は0。多いのは東京の26名を筆頭に大阪、埼玉と続きます。

手話通訳のニーズがさらに多くなっていく中、この状況は正直かなり厳しいのではないかと思います。そして手話通訳士自身も合格して終わりではなく、技術を磨いていかないといけないですし、今登録している方でも実質活動していない方もいらっしゃいますよね。これでは手話通訳の身分保障を!というのもなかなか難しいのでは・・・。

かといって資格のレベルを下げるのには反対ですし、やはりしっかり”養成”に力を入れないといけないと思うんです。そのためには様々な面で「手話通訳士になりたい!」と思ってもらえる環境作りと普及啓発をしていかないといけないです。ろう者とだけでなく手話通訳士当事者も頑張らないといけないですね。

通訳士に合格した皆様!一緒に頑張りましょう!

2019年2月 6日 (水)

最近通訳ネタが少なくてすいません

一応手話通訳者のブログを謳っているのに、全然手話や手話通訳のネタがありませんで、申し訳ないです。それを期待して見ていただいている方もいらっしゃいますよね。

最近は仕事がバタバタしていることもあり、なかなか通訳活動ができていません。その辺りは申し訳ないなぁと思いつつ、やっぱり自分の体調を優先させてもらっています。行けるときは行っていくんですけどね~なかなか。

正月休みの時にあまり手話をしなかったら仕事の時に手話が読み取りにくかったり手が動きにくかったり、こういう自分の技術の衰えというか、そういうのに敏感になりました。そういう意味で京都で手話じゃない仕事に就いていた3年間というのは手話通訳生活にとっては大分影響があったのかなぁと思います。

ウメは(行きすぎなのは困りますが)仕事も含めて手話漬け(手話に関わる)の方が良いのかなぁと思っています。自分には手話・手話通訳しかないんだなぁ…と。自分の力がどのくらいなのか、どのくらい役に立つのか分かりませんが、無理のない範囲で活動を続けていきたいと改めて思います。

やっぱり何だかんだで手話通訳が好きなんですよね。それは自己満足ではだめで、キチンとコミュニケーションの橋渡しができる、というのはやりがいがある仕事ですし、それでお互いが通じ合う手助けになるのであればずっと続けたいと思っています。

日々精進を続けながら…というところでしょうか。

2018年12月20日 (木)

ラジオで手話通訳の練習

前にも書いたネタかもしれません。

ウメが最近聞いているのは埼玉のFM、NACK5ですが、それ以外にもラジオメディアって最近、radikoの普及もあって結構復活してきているんですよね。テレビと違って”ながら聞き”ができる、そして全ての情報が音声から入ってきます。

ろう者にはラジオの感覚がお伝えできないのが申し訳ないのですが、基本的にDJさんが話したり音楽をかけたり、あとはリスナーからのメールなどを読むのが基本の構成になっていて、どちらかといえばテレビより距離が近い気がします。

で、ウメも家にいる時や出かける時はradikoでラジオ(NACK5がほとんどです)を聞いているのですが、DJさんの進行やゲストとの会話、交通情報やニュース、お天気、コマーシャルなどを聞きながら手話通訳をしています。とはいえ本格的に手を動かしている訳ではなく、頭の中で考えたり片手だけを軽く動かしたり。

脳を軽く「通訳モード」にするのがポイントです。本気でやりすぎず、手を抜きすぎず…あんまりやると疲れちゃいますね。情報が全て音声なので「それ」とか「画面の通り」とかそういうのがないのでやりやすいんですよね。さらに適度なスピード感があるので(出来る範囲で)やるのが通訳の練習にちょうど良いんです。”ながら練習”ですね。

いつでも、という訳にはいかないですが、できるだけ手話通訳の技術を研鑽するのは大事ですよね。まぁ今回は聞き取りばかりになりますが、日常生活の中でちらっと練習をするのがいいのかなと思ってやっております。

技術はまだまだ伸びしろがあるということで…。

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