カテゴリー「通訳あれこれ」の記事

2009年12月25日 (金)

通訳と翻訳の違い

先日受けてきた登録通訳者向けの研修。女性ばかりで男性はウメだけ、というのはお知らせしましたが、肝心の中身について全然触れていませんでしたね。

突然ですが、「通訳」と「翻訳」の違いって考えたことありますか?ウメは以前習ったことがあったので知っていましたが、ふとしてみるとごっちゃになってしまっている人もいるかもしれません。「翻訳」というと、なんか辞書などを片手に文章を(他の言語に)変えるというイメージですよね。

ある言語を別の言語に変えるという意味では通訳も翻訳も同じなのですが、「通訳」だとそこに時間的な縛りがかかります。言語の違う2人(複数でも)がいて、それをその人たちがスムーズにコミュニケーションがとれるように通訳を行うわけですよね。瞬時ではなくてもいいかもしれませんが、じゃあ言いたいことを待たせて…というわけにはいきません。

そして、日本語と手話の文法や用法などの違いについて勉強しました。日本語と英語を例にしながら、語順が異なる場合があったり、その単語が持つ意味の範囲が違ったり…、改めて通訳者として知っておかなければいけないことを再認識してしまいました。

経験として知ることも大事ですが、こうやって講演などの形式で誰かから話してもらう、というのも、(毎日だと疲れますが)一定間隔は必要ですね。そしていつかそれを相手にわかりやすく話すことができれば、自分の中で真に理解したと言えるでしょうね。

頭でっかちになってもいけないし、手でっかちになってもいけないし、バランスよく成長していきたいものです。あ、体型も。

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2009年12月23日 (水)

ドキッ!女性だらけの

今日は兵庫県の登録通訳者向けの研修会に出ておりました。

午前と午後の部があって、ウメは午後の部に参加させてもらったのですが、参加人数40人くらいのうち、男性はウメ1人!1人ですよ!数人というのは何回か経験したことありましたが、1人ってのはびっくりしました。

内容は「通訳と翻訳について」や「手話に翻訳すること」など、理論と実践を交えながら、わかりやすく学習できました。講師は全通研の運営委員の方。ウメの通っていた学校の先生です。ウメとはちょうど入れ違いだったのですが、非常勤講師で何度かお世話になりました。

話し方がこざっぱりしていて、すごく聞きやすかったです。日本語と手話の違いを具体例を出しながら説明してくれたり、かと言えば通訳者の本音をチラっと話してくれたり、そしてきっちり全通研のDVDの宣伝もして、内容十分でございました。

ウメもこうやってまとまって、ためになる話ができるようになりたいですね~。まだまだひよっこでございます。

いやしかし、本当に男性1人の状況には久々に驚きましたよ~。男性の手話学習者を増やしていきたいですね。

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2009年12月21日 (月)

U-35合宿

先週末は、京都の全国手話研修センターで、全通研若手メンバーのU-35が集まって合宿をしていました。参加人数は17人。全国から参加があり、毎回おなじみの人から「初めてなんですけど…」という人もいて、バラエティー豊かな顔ぶれになりました。日曜日は嵐山の観光で、今シーズン一番の寒さの中、渡月橋や天龍寺などを見て回りました。これは昨日アップしましたね。

で、合宿のメインイベントは土曜日で、まずはU-35同士の情報交換や、お互いが抱えている悩みをトーク。どこの地域も若い通訳者の絶対数が足りなくて、悩みを相談したり気軽に話せる人が少ないこと、全通研の活動についてつかみ切れていないこと、会員を増やす努力をどうしたらいいか、などなど語り合いました。3時間ほどメンバーだけで話し合ったあと、全通研の運営委員さんと1時間ほど意見交換。

当初はトークバトル!という「てい」だったのですが、百戦錬磨の運営委員さんの迫力に押され…(笑)、消化不良?になったかもしれません。思っていること、言いたいことをうまく伝える、ということが難しいということを改めて難しいと感じました。

それでも、運営委員さんと直接意見交換をする時間を持てたこと。またその後、お鍋を囲んで酒が入ってそれぞれ話ができたこと、U-35の合宿に参加しなければできなかった貴重な時間が持てたなぁと思います。ウメ自身も「思想を持ちなさい!思想なのよ!」と叱咤激励され、なんというか、新鮮な刺激を受けました。

その後メンバー同士でゆるーい話。初対面の人ともだいぶ打ち解けてきていて(ウメだけだったかも)、ダラダラと話してました。ウメはもうオールナイトはできなくなって寝てしまったのですが(^_^;)。

運営委員の皆さんからは「兵庫に行ったんだって?どうなのよ?京都がいやになったの?(笑)」などと何人かからお声がけいただき、なんというか業界の噂の周りの早さに改めてびっくり(笑)こうやって声をかけていただけるのはうれしいですね。

そんなこんなで合宿をしてきました。これからは全通研集会(夏・冬)のつどいのほかに、1年に1回くらいはこうやって合宿ができればいいなぁということで、全国でも、ウメが住んでいる近畿でも、青年部と一緒にとかでもいろいろ企画したいなぁと思いました。集まって話すのは楽しいですね。

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2009年12月15日 (火)

農業に企業参入

今日のCSリアルタイム通訳、クローズアップ現代のお題は「農業への企業参入」について。

不況や高齢化などで、なり手がいなくなりつつある農業に、企業の力を入れてなんとかしようとする。しかし、農業には合理化だけではいかんともしがたい面があり、そこをどうするか。また、既存の農家とどう共存していくか…。というお話でした。

政治やら経済やらの難しい話よりは、通訳としてはやりやすかったのですが、自分の出来としてはいまいちでした。

文頭を聞き間違えたり、人の名前を落としてしまったり、表出する単語が合わなかったり…。

あちゃー!ってほどではないのですが、うーんもうちょっとちゃんとやらなきゃ、っていう思いが残りました。

手話通訳で、完璧にできた!ってことは無いでしょうけど、自分の中での落としどころというか、及第点がありますよね。そして一番大事なのは、ちゃんと伝わったかどうか。

良くても悪くても、ろう者から意見をもらうってことは必要だなぁと思いました。いくら自分で反省・研究しても、そこはわかりませんからね。

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2009年12月14日 (月)

しゃべりすぎた司会

昨日、一昨日は近通研集会、近畿手話通訳問題研究会でございました。

ウメは「聴覚障害者とテレビ」の分科会の司会を担当させていただきました。京都に来てから、近通研集会には仕事などで参加できない年が続いていて、実は初めての参加だったと思います。担当したテレビの分科会は、毎年参加者が少ないのが寂しいのですが、今回も10人以下…。テレビって密接に関係あるはずなんですが、なかなか分科会となると参加しづらいのでしょうか。

討論は「(災害時の)情報保障」、「CSの現状」、「地デジ」が中心。CS目で聴くテレビの方が共同研究者だったので、CSの番組作りや情報保障の役割についてお話しいただきました。独自番組の「目で聴くテレビ」や「リアルタイム字幕放送」(ウメが最近お世話になっているものです)などを映像を見ながら討論しました。

そして「地デジ」については、再来年の完全移行に向けて、地デジとは何か?どうやって変えるのか?どうすればよいのか?なんでこうなっているのか…など、ウメが熱く語ってしまいました。フツー、司会ってべらべらしゃべるものじゃなくて、参加者に発言を促したりするんですが、なんせ参加者が少ないので、ここはがんばって…なんて感じでしゃべっちゃいましたよ。

2日間ばっちりしゃべると結構疲れちゃいまして、昨日は帰ってきてからぐったりしてしまいました。うーん、年かなぁ…。

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2009年12月12日 (土)

近通研集会

今日から2日間、近畿手話通訳問題研究討論集会、略して近通研集会です。大阪市内の大学で行われます。
ウメは…なんとまぁ、分科会の司会をやらせていただくことになりました。テーマは「聴覚障害者とテレビ」。

どのように進めていくか、テレビと言っても幅広いので、どこかに絞るか…で考えています。

地デジ、字幕放送、手話通訳、CSなどなど…。皆さんの関心が高いのは地デジ(切り替え)ですかねぇ。

さぁ、どないしましょか。とにかくがんばってきますー。

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2009年12月10日 (木)

さまよう日の丸

一昨日、NHKクローズアップ現代のリアルタイム通訳をしたのですが、テーマはこちら。

さまよう 兵士たちの“日の丸”

出征する兵士の武運長久を祈って、家族や友人が寄せ書きした日章旗。「これを持っていれば弾に当たらない」、多くの日本兵が体に身に付け戦い、戦死した。その日章旗がいま、アメリカの武器オークションなどでさかんに売買されている。大半はアメリカ兵が戦場から戦利品として持ち帰ったものだ。当事者や遺族が手放している。戦後64年が経ち急速に「歴史」となろうとしている戦争の記憶。だがその一方で、持ち帰ったことを後悔し、日章旗を遺族に返したいと強く願っている元アメリカ兵もいる。戦争の記憶をどう語り継いでいけばいいのか。さまよう日章旗の姿を通して考える。

非常に難しい問題でした。第二次大戦の際、出征する兵士たちに家族や仲間たちが日の丸に寄せ書きをして持たせる…。それをアメリカ兵が持って帰り、売買される。または遺族に返したいと日本に送るが、当てがない…。そんな重いテーマでした。

「日の丸」「日章旗」。この思いがつまったものをどう通訳するか…。表だっては言えないが無事に帰ってきてほしいという思いを込めた「武運長久」という言葉。

平和な時代しか生きていないウメにとっては、いろんな意味でとても通訳しづらいテーマでした。それでもがんばりましたが、やはり通訳できた!という実感はありません。ちゃんと伝えられただろうか…今回は特にそう思いました。

難しいテーマだから無理!できない!とは言わず、これからも1つ1つ経験を重ねて、よりよい通訳ができるように、これからも精進したいと思います。

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2009年12月 2日 (水)

2番バッター

今月は毎週火曜日にCS目で聴くテレビのリアルタイム通訳に出演させていただきます。昨日も通訳に行って参りました。昨日のお題は「自殺と闘う」というもの。今の日本における精神医療の現状と年間3万人にのぼる自殺者をどう減らすかの課題、またイギリスと先進な取り組み「アウトリーチ」の紹介でした。

いつもウメは番組の前半を担当することがほとんどなのですが、今日は後半からということで2番バッター。イギリスの取り組みのところから担当したのですが、今回は内容が頭に入っていたからなのか、たまたま調子がよかったのか、自分としてはまぁまぁの出来でした。

それでも、たくさんのイギリス人の名前が出てきて混乱してしまったり、人間関係を表すときの手話の位置があまりうまくできなかったりと、課題は残りましたが、これも少しずつ経験を重ねていくしかありませんね。

面白い経験をしたのが、コメンテーターさんがのんびり?した方で、番組の最後でも終わりきらず、話途中で思いっきり終わってしまったこと。キャスターの国谷さんが無理矢理「ありがとうございました」と締めていましたが、彼はそれでも話し続けていて、どうやって終わらせようか迷いましたが、「話途中で終わり」ということで、締めちゃいました。時間を綿密に考えられたテレビでこういうことが起こるのは珍しいですね。

精神医療、ウメも関係しているところですが、日本でもイギリスでも、悩んでいる人は本当に多いようです。昨日も書きましたが、対応できる医師や専門家が不足しているのが当面の課題のようですね。

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2009年11月18日 (水)

森繁久彌さんが遺したもの

昨日もCS目で聴くテレビのリアルタイム通訳「クローズアップ現代」でした。テーマは「森繁久彌さんが遺したもの」。先週お亡くなりになった森繁久彌さんの軌跡をたどるものでした。

彼はアナウンサーとして旧満州に渡り、戦後は喜劇やミュージカルなど数々の舞台・ドラマで活躍されてきました。そのことについてVTRを交えて解説していくのですが、今までの政治や国際、経済のテーマとは違った難しさがありました。芸能関係の通訳をすることはそうそうなく、経験値が足りないだけなのかもしれませんが…。

「ミュージカル」「喜劇」「大衆芸能」「シリアス」…単語だけピックアップしても???が増えていくのですが、彼が舞台などで演じている様子が流されていて、そこにゲストのインタビューやナレーターの音声がかぶさって切り替えられていったるすると、どう通訳したら良いかわからなくなってしまいます。

せっかく親しみの持てる話題なので、もっとうまく通訳したかったのですが、自分の中では消化不良に終わってしまいました。自分が森繁さんの偉大さにピンとこなかったのも原因だったと思います。ウメが物心ついたときは、もうおじいちゃんっていう感じでしたから…。あ、言い訳はだめですね。

もっと幅広いジャンルにも対応できるようにしょうじんします。

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2009年11月10日 (火)

緊密で対等な日米関係

今日はCS目で聴くテレビのリアルタイム手話通訳、クローズアップ現代の通訳をしてきました。先月は毎週のようにやっていましたが、今日は3週間ぶりでしたかね。

今日は岡田外務大臣へのインタビューで、沖縄の普天間基地移転問題などアメリカとの関係について聞くとのこと。大臣へのインタビューですから、番組ずっとインタビューに費やすかと思ったらそうでもなく、結構VTRも多くて非常に通訳しづらいものでした。

…まぁ、この番組、政治や経済、国際問題などお堅い話題をテーマにするので毎回難しいのでございますが、今日は日米関係ですから、まぁーもうーアレですよ、アレ。しかも岡田外務大臣の滑舌が悪くて言い方もはっきりしないもんだからヒジョーに通訳しづらかったです。あぁ、言い訳から入ってしまった…。

それで、前の時も困ったんですが、鳩山政権が掲げている

「緊密で対等な日米関係」

対等、はまぁ大丈夫として、緊密なってどうなのよ?ってか、この言葉にはたぶん第二次世界大戦からの日米関係の背景が多分に含まれているんですよね。それを踏まえての言葉だと思うんですよね。だから字面をそのまま通訳しても意味がないとは思うのですが、とてもじゃないけどこの言葉の背景まではできないので、字面で表現するしかないわけですよ。

いつもこの番組は構成がしっかりしていて、余分なところがない(テレビ番組なんてどれもそうでしょうけど)ので、手話通訳をするのは大変です。一度追いつかなかったりすると、ある程度のところであきらめなければいけないこともあります。また、同音異義語や略語、固有名詞などはテレビに限らず通訳にとっては難題です。

なんて言ってても番組は待ってくれませんので、ひたすら持てる力を出すしかないわけですが、これで通じたかな?ここをこうすればもっと通じるよなぁ…という自責の念は持ち続けています。ただ、落ち込むだけではだめで、やってしまったものは仕方がないので、次は今よりもうちょっとできるように、経験を積んでいけたらなぁと思うのであります。

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