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カテゴリー「聴覚障害について」の記事

2018年7月11日 (水)

宿泊拒否に思う

昨日、熱海市の施設が聴覚障害者の宿泊を拒否していた問題について、世間を賑わせていますね。なぜ今になって報道されたのか、はともかく、割と否定的な意見が多いなぁと思っています。それを「心ない」とは思わないのですが、常識の無い批判をしている人は大抵自分が反撃を食らわないところからだなぁと思います。

人ってそれぞれ考えがあって、「もし自分がその立場になったら」というのは口では簡単ですが、そうはいかないと思います。これだけ聞こえない人と関わっている自分ですら「聞こえなくなったら」とは思わないですし、聞こえない人の感情はわからないです。

じゃあ今回の問題を容認しているのか、というとそうではありません。あぁ、やっぱり聞こえないことに対して「知らない」ということがこれだけ誤解や恐れを生んでいるんだなぁ、というのと、もっと理解を広めていく必要があるんだなぁということです。それは法律や条例がゴールではなく、結局は個人の心の中の問題なのかな、と。

自分と違う人はわからないから、怖いのか、邪魔なのか、わからないですが、表面上はそうは言わなかったりそういう態度を取らなかったとしても、どこかで違和感を覚える人はまだ多いんだな、と。それはその人個人のせいでは無く、教育だったり、社会だったりで変えていかないといけないと改めて思います。

断ったところの気持ちもわからないでもないんです。ただ、そこから一歩踏み出そうとしなかった。何があったか細かいことは知りませんが、報道されている部分だけ見ても真実はわからないかもしれません。もしかしたら大阪地震や西日本豪雨のような大規模災害の後に報道されたのでこういう風潮になったのかもしれません。

特に安全面での批判が多かったのですが、そこまで施設に責任を求めないですし、自分のことは自分でできます。紙を配布しておくとか、情報さえ事前に提供してもらっていたら自分たちで動ける人です。それでも危ない!と思う人は…どう説明したらいいのか。

批判コメントが多かったYahoo!ニュースのコメントについてコメントをさせてもらうと下記の通り。

聴こえない事で事故があったらまた何故障害者の対応も出来ないのに泊めたと騒ぐんじゃないの?
→知らないことによる憶測ですよね。確かにそうやって騒ぐ障害者もいるかもしれませんが、騒ぐのは障害のない人も同じじゃないでしょうか。

(100人も泊めたら)宿泊施設も何か起きた時に責任をもとめられる
→障害者が泊まるときだけ何かが起きる想定はどこから?責任というのは「一人一人起こしてくれなかったら…」ということ。過去にそういう事例はあったのでしょうか。

不当な差別ではなく、正当な区別。
→じゃあ聞こえない人は団体で泊まれないの?区別ということはそういう施設を充実してくれるのか?ということ。聞こえない人は何も悪いことをしたわけじゃないし、普通に利用しただけです。

最近、健常者もそうだが、障害のある方もクレームが本当に多い。
→健常者は受け入れて障害者は泊まらせないのは変ですね。クレームが多いのはそうかもしれませんが、今の日本の問題なのかな、と思います。

介助者・通訳者(聞こえる人)を同伴させたらいい
→外国人には日本語が分かる人を…とはあまり言われないですね。聞こえる人と一緒でないと危ないと思うのはわからないでもないんですが…、例えば聞こえる人が酔っ払って泥酔していても…同じじゃないですかね。聞こえない人は子どもじゃないですから、自分で動けます。

これってプロ市民による仕込み?日本人?わざと被害者を作り上げて騒ぐ、そういう手口?
→私もプロ市民は嫌いですけど、それと同じに見られているのかなぁ。聞こえない人は団体で泊まらないでひっそりしていればいいってことですかね。

権利を主張するなら、一定の責任は果たそうよ。
→責任とは何だろうか…。

なんで謝罪するかな?文句いった者勝ちみたいな風潮だね、最近は。
→市の施設だから、というのもありますが、それよりは、なんで泊まっちゃいけないかな、と。本人に何の非もないはずなんですけど。

だいたいこんな感じでしょうか。差別ではなく「区別」とう意見が多いですね。でもそれは「する」側の意見であり、「される」側になるとどうなるか、少し立ち止まって考えてみてほしいと思います。心配なのはよくわかるし、クレーム言われそう…というのも正直わかります。じゃあ結局障害者は自立できなくなってしまう。何故自分がそう思うのか?そうじゃないと言われたときに少し立ち止まって考えてみてほしいんです。

とはいえ、この時代、傲慢な障害者(団体)がいない、というわけでもなく、そこに不満を感じている人がいるのもわかります。お互い立場がわからないんだから、歩み寄りをして、譲歩していく(今回の件も「いきなり」ではなかったはずです)…うーん、なんかきれい事になってしまいますけど、悪い方というよりはこうしたらできるんじゃないか、と考えることをして欲しいなぁと思います。

いわゆる健常者だってできないこともたくさんありますし、障害者だから何でも優遇される必要はないと思っています。ウメだって定期通院しているので生命保険入れないですし(割と差別だと思ってる)、できないことや不便もあります。それが見えているか見えていないか、そのことについて知っているか知らないか、の違いだと思うんですよね。

長々と書きましたが、こんな感じのことを思いました。マスコミも半年以上前の話をなぜに今こうやって書いたのか…そこも気になります。

というわけで、まとまらないんですけど、思ったことをつらつらと書いてみました。聞こえない人や関係者も「差別だ!」「法律だから!」と怒る(それも重要)だけでなく、なんでこんな意見がでるのか、考えてみると幅が広がるかな…なんて悠長な事書いたら怒られるかも知れません。

でも「差別」(「区別」との違い)ってどう決まるんでしょうね。不思議です。

2018年6月13日 (水)

大会中に悲しかったこと

Twitterには書いたのですが、割と反響をいただいたのでこちらにも。

まだまだ頑張らないといかんな、と思いました。

(以下Twitterつぶやき4つ)

単純に考えて自分たちの言葉を守ってほしい、その方法として法律や条例を作ってほしい。法ができて終わりじゃなくその先には社会を変えたい、という思いがある。法制定は通過点なのでは。だから中身も大事だし社会に知ってもらって変わることがもっと大事。他と比べるもんじゃない。

手話や聴覚障害に対する理解ってマイナス面ではだいぶなくなってきたけど、業界人が思っているよりまだまだ低い。その視点は忘れてはいけないし、まだまだ地道な、そして時代に合わせた運動が必要。

大会中に悲しかったことを一つ。会場にいたたくさんのろう者を見て、別の催しで来館したらしき婦人同士の会話。「なんか変な手で話す人の集まりがあるみたい」。この認識の人もまだまだいるし、そう感じるのはまだ社会に啓発できていない証拠。確かに知らない人から見たら「ヘン」に見えるかも。

そこをいろんな方法で変えようとしている。それを陰で「某」とかなんとか言ってるヒマがある人が逆にうらやましい。身内が良ければいいのかもしれないね。ある程度大きな集まりになると動きも遅くなるし曖昧なところ、納得行かないところも出てくるかもしれないけど、進むしかないんだと思います。

2018年3月23日 (金)

また字幕ボタンがない~

Jimakunashi

とあるビジネスホテルのリモコン。

有料放送のチューナーにも対応させるためなのは分かりますが、正直「d」ボタンを配置するなら「字幕」ボタンを入れて欲しい!

ここ最近ビジネスホテルに泊まることが何回かありましたが、「字幕」ボタンがあるのとないのと半分くらいでしょうか…。なんだろう…こういうちょっとしたところでもまだまだバリアがあるんだなぁと。

全日本ろうあ連盟がホテル業界に依頼を出していますが、本当にこれは節にお願いしたいところです。難しいことじゃないはずなんですよね…。

2018年3月 7日 (水)

聴覚障害者の差別事例と合理的配慮事例アンケート

障害者差別解消法が施行されてからもうすぐ2年になります。全日本ろうあ連盟では「聴覚障害者の差別事例と合理的配慮事例アンケート」ということで、差別を受けてしまった、合理的配慮を受けたか受けられなかったかということでアンケートを実施しております。

聴覚障害者の差別事例と合理的配慮事例アンケート

Anketo

回答締切は3月14日(水)となっております。文字が多いですが、ぜひいろんな事例を集めてより良い社会作りに結びつけていきましょう~。

2018年3月 3日 (土)

耳の日

今日は3月3日、ひなまつり&耳の日です。土曜日ということもあって、全国各地で耳の日集会的なものが開催されるところが多いかと思います。

世間的に3月3日は耳の日というのは大分認知されてきたでしょうか。業界では集会なんかやるので定番になってきていますが、聴覚障害、手話と関わっていない人にはまだまだなのかも知れません。今年も日テレが耳の日に全部の番組に字幕付けますキャンペーンするかと思いますが、耳の日だけじゃなくて常にテレビには字幕を付けて欲しいものですし、手話付きの番組も増やしていってほしいと思っています。

テレビだけじゃなく、日頃から手話や聴覚障害者について考える時間、ウメはそりゃ(仕事もありますので)毎日考えていますが、どのくらいの人が興味を持ってくれているか、興味というか、情報を持っているか。そこにアプローチをするかを考える必要があるかと思うのです。こういう耳の日というイベントきっかけでもいいし、手話を少し知っている人から教えてもらうのでもよし、本を読んで勉強するのでも良いし。

当事者もそうですが、手話学習者も、一般社会への認知という意味では大きな役割を担っていると思うんです。そこを身内だけで固まって…というのは良くないので、裾野を広げる活動にも力をいれていくべきなのではないか、と思っています。自分ができているか、というとなかなか難しいんですけどね汗

少しでもいい、聞こえない人のことや手話のことについて考えてもらえるきっかけ、どうすれば提供できるでしょうか。そしてそこから関心を持ってもらい、社会に広げていく…なかなか難しいですが、引き続き頑張りたいと思います。

2018年1月31日 (水)

千葉聴覚障害者センター

おしごとで訪問させていただきました。「千葉聴覚障害者センター」。

Chibacenter

JR千葉駅から歩いて約20分。本千葉駅だと歩いて6分程度のところにあります。千葉のろうあ運動の拠点でございます。ウメも初めていかせていただきました。

情報提供施設機能も備えており、いろんな事業を展開されています。京都の聴言センター(京都市聴覚言語障害センター)にはしょっちゅう行っていましたが、そういえば府の聴言センターには行かずじまいだったなぁと。

そして埼玉聴覚障害者情報センターにもまだ行ってないですね。いやーまだまだ活動が足りない…頑張らなくては…。

2018年1月14日 (日)

「つんぼじゃねえのになんで字幕付いてんの」

タイトルは手話のことを全く知らないある人を家に呼んでテレビを付けた時に言われた一言です。

これを聞いた時に一瞬固まってしまいました。年代は同じくらい。で、ウメが返したのは

「うるせぇな、家族につんぼがいるんだよ」

これが精一杯でした。

その後、彼は「あっ、そうなんだ。俺は耳の聞こえない人とかで偽善っぽくいうのはいやなんだ」的なことを言っていました(あと似た例えで肢体不自由のことがカタワがどうたらこうたらと言っていたがあまり覚えていない)が、ウメは何だか久しぶりにショックを受けました。なんだろう、発言そのものを「差別だ!」と騒ぎ立てる気はないんです。なんだろう、同世代の人間がナチュラルに「つんぼ」ということばを使っている…。

確かに彼は口は悪いですが気を使ってくれる人で、ろう者を差別する意図がなかったのはわかります。障害者・ろう者に対して必要以上に持ち上げて気を遣うのも間違っていると思います。が、なんだろう、ずーっと(知識として以外)聞いていなかった「つんぼ」という発言を目の当たりにし、自分は当事者じゃないにしても、グサッときました。

自分の生活の中では弟をはじめ、たくさんのろう者にお世話になって、たくさんのろう者の仲間がいます。それが否定されてしまった気がしたのです。

でもそう発言した彼はそんなこと考えていないでしょう。なので彼個人を責めるつもりはありませんが、まだ社会の中でそういう認識の人がまだまだいるんだな、と改めて感じました。ここまでストレートじゃなくても、「なんで聞こえないわけじゃないのに字幕つけてるの」…

それは社会の根底にある障害者への無理解から出てくることば、意識なのかもしれませんね。とりあえずその日はそのことは忘れるようにしましたが、なんだかあんまりしゃべる気がしなくて、盛り上がらなかった一日でした。

テレビでは何でも「差別!」と過敏なくらい言葉狩りをされていますが、やっぱり言ってはいけないこと、控えるべきこと、一度考えてみるきっかけになりました。

聾桟敷(つんぼさじき)…1 江戸時代の劇場で、正面2階桟敷の最後方の席。舞台に遠く、役者のせりふがよく通らないところからいう。2 関係者でありながら情報や事情などを知らされないこと。

とか

盲判(めくらばん)…文書の中身を検討もしないで承認の印を押すこと。また、その判。

こういうのもダメなんでしょうか。あと時々「気違い」とかスラッと言う人もいますよね。じゃあ「釣りキチ三平」ならいいのか…「ことば」とは難しいんだな、と実感しております。

2018年1月 6日 (土)

創立65周年埼玉県聴覚障害者大会

去年の話になってしまいますが、12月17日にウエスタ川越で開催された一般社団法人埼玉県聴覚障害者協会の創立65周年記念大会に参加してきました!

アトラクションでは「NHK手話ニュースキャスター大集合」ということで、埼玉全域からものすごくたくさんの人が集まり、大ホール1,400人が埋まるくらいの大盛況!埼玉すごーい。

Saitamataikai1

受付時間が25分繰り上がるほどの列ができ、実行委員や要員の皆様は大変だったと思います。ウメはすいません、一般客で行かせてもらいました。ちなみに参加チケットは2,000円。なかなか良心的なお値段でございます。

Saitamataikai2

ウメがついた時点で1階席は満席。なので2階席の端っこの良い感じの席を確保。式典、大会宣言、アトラクションの順番でございました。何か盛大でしたよ。

Saitamataiaki3

これが式典の様子。撮影して良いといわれたのはこのあたりだけで、アトラクションは撮影厳禁。なので見ておりましたが、手話ニュースキャスターの皆さんが小芝居をしてくれたりクイズをしたり、いろいろ凝った演出となっていました。あそこでしか見られない感じでしょうか。個人的には思うところはいろいろありましたが、楽しめましたよ。

お土産?ではなのですが、会場で売っていた「手話はいのち」マーク入りのマグボトルを、某有名人に買わされて、いや、お譲りいただき、個人的なお土産といたしました。「手話はろう者の生きる力!」ということで、埼玉のパワーを感じた一日でした。N-Action埼玉の仲間や、川越の皆様にも会えて、楽しい一日でした。

その後はN-Actionと青年部との交流会。初めてウメとウメ弟がこう言う場に同時参加。なんだか変な気分でしたが、弟が楽しんでいたようでよかったです。ウメは弟が親しくさせてもらっている方と同じ席になり、しっかりしていて「あぁ、いい人だ~うちのボンクラとは大違いだなぁ」と感心していたのでありました。はい。

来年は春日部で開催されるとのことです。また地元でも頑張って活動しなきゃ!



2017年12月22日 (金)

ネット119

Net119

こちらに引っ越して来てから広報ネタが増えましたね。広報わこうに載っていた「NET119」の案内です。まだ全国共通のサービスではないのですが、我が和光市でも始まりました。

使うには利用登録が必要だそうで、必要な方は消防本部に登録に行きましょう!緊急の場合にでも聞こえない人が通報できるようにこういうシステムが整備されるのは良いですが、パソコンやスマホに詳しくない人たちでも通報できるようにFAXも整備してほしいですよね。

そしてお住まいの地域でもNET119が始まっているかどうか確認しましょう!早く全国どこにいてもスムーズに通報できるようにしたいですね。あとは海の事故118も。

2017年11月16日 (木)

議員さんが質問、けど何か違うだろー

月に1回届く和光市の広報「広報わこう」。

一応ザッと目を通すのですが、今回は議会だよりも入っていまして、こんな記事が載っていました。議員さんの一般質問項目の一覧です。

Wakoushinbun

聴覚障害について質問された方がいます。結構こういうのって珍しいのですが、この議員さんは関心があるのでしょうか。質問にいたる背景が全然わからないので何ともいえないのですが、とりあえず市の保健福祉部長さんの回答が…

「ちょっとズレてるぞー」「ちがうだろー」

と思うわけですまぁ、この大きさの紙面に入るように要約したらこうなっちゃったのかもしれませんが、「あいサポーター」というのはあくまでボランティアを前提にした制度。いや、それも良いんですけど、そもそも手話通訳者の要請が急務なのでは無いかと思う訳なんです。

和光市ってどうも業界では特殊?な地域でして、設置手話通訳もいないようです。派遣制度も県の情報センターに委託。それ自体悪いことではないのですが、「スマホやタブレットを活用した支援策」の前に、人により支援ってとっても大事だと思うんですよね。安易に機械に頼らないでほしいんです。

交通の利便性で和光市に住むことになりましたが、せっかくなので地域でも活動したいと思っています。と、いいつつなかなかできていませんが、まずはこの市の現状を把握して動いていければいいかな、と思っています。

和光市にもろう者・聴覚障害者いっぱい住んでいると思うんですけどね~。そこは当事者でないので手を出せないところもありますが、共に活動していければと思うんです。少しずつ繋がりを増やしていこうと考えています。

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