6/19 リアルタイム手話通訳ポイント(上)
昨日の報道ステーションは台風4号の現況と被害状況を中心に伝えていました。災害情報を伝えると言うことでいつも以上に気合いが入っていたウメですが、番組構成が関東に偏っているのを見ると何だかなぁ…と思いました。渋谷からの中継ばっかり…全国ネットなんだからもうちょっと幅広くやって欲しいなぁ…と。
と、いきなり愚痴から入りましたが、手話通訳としてはきちんと伝えないといけないところ。地名が良く出てきますが、漏らさないよう表現をするよう心がけました。難しいのは「避難勧告」と「避難指示」。日本語通り手話でやればそりゃまあできるかもしれませんが、それぞれがどういう意味なのかわかっていないと難しいですね。幸い2つの用語の解説がありましたのでそれを通訳出来ました。
台風関連の用語だと「暴風域」「土砂災害の危険性が非常に高い」「1時間に○○mmの雨」「大潮」「高潮」…どれも大事なキーワードですがなかなか翻訳するのが難しい。特に「記録的豪雨」なんてのはあえて日本語を離れて雨がバサーッ!って降る様子を表現しました。/記録/的/すごい/雨/なんてやったってわかりません。「記録に残るようなすごい雨」ということですから、(下に字幕が出ているということもあり)そういう表現をしました。
放送中に「静岡県沼津市戸田で、台風4号の影響でプレハブ小屋が倒壊し、50代の男性が下敷きになった。病院に運ばれたが、心肺停止状態となっている。警察が男性の身元の確認を急いでいる」というニュースがありました。ちなみに「プレハブ」…皆さんだいたい想像出来るかと思いますが、プレハブリケーションの略で、あらかじめ工場生産された部材(床、壁、天井など)を現場に運んで組み立てる工法です。とのこと。上記のニュースは時間中何回か繰り返されたのですが、プレハブはやむなく指文字、男性の様子はできるだけ視覚的にわかりやすいように心がけました。「身元の確認を急いでいる」これも日本語につられると意味がつかみにくいですね。
(続く)
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