手話を勉強する間隔
突然ですが、手話を勉強するのに1週間に1回の講習会”だけ”で手話が上達すると思う方はどのくらいいるでしょうか?おそらくほとんどの人が「違う」と答えると思います。実際には、テキストなどで復習をしたり、本を購入したり、テレビを見たり、サークルに入ったり、講習会の後の「おしゃべり会(または飲み会)」に参加したり…。
どの方法が一番スムーズに身につけられるかは、環境もありますしその人の性格もありますので何とも言えませんが、もう少し体系的に手話を学べる環境を作ることも大事だと思っています。専門学校などがその例ですが、そこまでではなくても、個人レッスンだったり、講習会の頻度を増やしたり、また講習会・カリキュラムのあり方も見直したり…、行政が主催するものだけではなく、民間企業も参入したりして良い意味で活発になっていければ、結果的に学ぶための入り口が広くなり、手話について知る人が増える…これは今の時期大事なことではないかと思うのです。
間隔の話に戻りますが、やっぱり言葉ですからできれば毎日見て使ったほうが良いですよね。そのモチベーション・環境・教材が手話の場合整っているのか?ということです。話はやや飛ぶかもしれませんが、英語の場合、現在は中学校から高校まで必修で、週3~4時間(もしくはそれ以上)学校で教えているわけですが、そんなに時間をかけても英語をある程度自由に書ける・読める・話せる人ってそんなにいません。そりゃー「受験のための英語だから」と言ってしまえばそれまでですが、学校でその頻度で教えたとしても、日常会話で使うことがない限りはやっぱりなかなか身につかないもんだなぁ…と思います。
「海外にホームステイに行ったら1年後は話せるようになった」と聞きますが、手話でも「ホームステイ制度」なんかがあれば(時間に余裕のある人に限られますが)メキメキ上達するのではないかと思ってしまいます。ただ、日本に住んでいる限り日本語の音声や文字が飛び交っている状況はどうしても避けられないと思いますので、その効果も限定的なのか…。
せめて講習会を週1回ではなく、2~3回程度に増やすことから始めるか、その次はできるだけ手話に触れる機会を多くしてもらうには…通訳を育てる以前の問題として、手話に関わる人は考えてほしいなぁと思います。
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