5分以上はお得?
4月からの医療制度改革で様々なことが変わりますよね。一番大きいのは後期高齢者医療制度でしょうか。75歳以上の高齢者と65歳以上の障害者については、医療制度が大きく変わります。これについてはやっとこさ色んなところで紹介されてきていますが、今ひとつよく分からない制度だという声を聞いています。
要するに高齢者医療費を削減したい、取れる人からは保険料を取りたいということなんでしょうが、なんだかもうちょっと、スッキリとした制度にならなかったものなんでしょうかねぇ。
さて、この医療制度で変わるものとして、外来の再診料の改定があります。再診の場合、5分未満で診察が終わってしまうと外来管理加算の520円がもらえなくなるそうです。良く1時間待ち3分診療、なんて話がありますが、3分で終わらせてしまうとお医者さんの利益が減ってしまう訳なんですね。
厚生労働省は「丁寧に診察してもらうため」としているそうですが、時間で区切ると言われてもどうやって測定するのでしょうか。加算をもらうために無意味に話を引き延ばされても困りますし、無駄話で他の患者さんの待ち時間が長くなっても困ります。
いろいろと問題はありそうですが、診察の時間が短いという声には応えているようです。それを診療報酬で区切るというやり方はどうかと思ったりもするのですが、いろいろある方法の1つとしてやってみるのもいいのでしょうか。お医者さんにとっては微々たる額なのかもしれませんけどね。
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>TORIOさん
そうですね。時間をかけたから良いという問題ではないようです。病気のことや薬のことも、自分で理解して調べなければいけない時代になりましたね。
>医者です。さん
スタートまであと数日なのにまだ周知が進んでいないようですね。それだけややこしい制度なのだと思います。
厚生労働省の役人も現場の事を見て制度を決めて欲しいと思います。今回の改革はどうなるのでしょうか…。
>○さん
診察室に入ったらタイマーがスタートして、チッチッチッチ…って計算されるのはイヤですねぇ。
投稿: ウメ | 2008年3月30日 (日) 13時43分
診察時間で区切りをつけるのは以前からあるにはあったんですけどね
精神科外来の“精神療法”加算………
しかし時間をキッチリと正しくレセプト請求されるのでしょうか?
投稿: ○ | 2008年3月27日 (木) 08時01分
お書きになっているように一般の方だけでは無く、医療関係者にとっても本当に解り難い内容です。
4月1日からの施行ですが、一般の開業医向けの説明会が、本日やっと地元医師会で開かれました。
その席においても、後期高齢者療養費については地元医師会としても返答しようがない質問があり、各診療所で口コミ情報を交換し合っている状況です。
今後、更に内容の変更があるようです。
開業医に批判的な意見があることは承知していますが、特定健診のやり方も含め、実は机上の空論を振りかざす厚生労働省および現自民党政府に責任があるのでは?と考えています。
医者の立場からすれば、特定健診において腹囲の測定を着衣の上から測定も可、あるいは自己申告も可(データの精度を基本的に無視)という健診を認めた厚生労働省に対して非常に不信感を抱くとともにいつまで続くのかという疑問を抱いています。
全国紙のアンケートでも実施予定の特定健診には批判的な内容が目立ちます。
診療報酬がプラスとの報道がされていますが、実感としてはマイナスかな?という印象です(一般の開業医にはプラスは正直言って感じられません)。
一介の医者も疑問に思っていることを心に留めていただけるとうれしいです。
投稿: 医者です。 | 2008年3月26日 (水) 23時29分
この制度自体、意図はよく分からないですが。
私はブログでも医療費削減を謳っています。別の意味からですが、しかし本当に納得できる説明は医師自らネットを使って徹底的に論じて欲しいです。それを実践しておられる医師がおられます。私はその記事(理論)に納得して特急で2時間半かけて行き、つらい腰痛を克服しました。要は診察時間の問題でなく医師が患者に納得できる説明が出来るかどうかです。
これからは医師に任せるだけでなく患者自らが病気を理解していかなくてはならない時代になったと強く思います。
投稿: TORIO | 2008年3月26日 (水) 22時57分