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2007年9月11日 (火)

男女の視点

ネットで面白い文章を見つけました。はてな匿名ダイアリーというところに投稿されていた、匿名の執筆者による元恋人との旅行話。読んでみると話が妙にリアルで、しかも同じ事を違う視点で書かれてあって面白かったです。両方の文章とも匿名なので同じ人が書いたものかどうか、実話なのかフィクションなのかはわからないのですが、どちらも昔を回想する文章でなかなか味のあるものですよね。

設定ではどちらも30歳ということになっていますが、ウメもこういう経験をするのでしょうか。いや、もしかしたらしたのかもしれません(笑)…笑えない…。こういう文章を手話で男女が表現するものがあったら読み取りの良い教材になるし、逆に表現の練習ができるかも・・・なんて最近何でもかんでも手話に結びつけようとしている恋人ナシのウメでした。

まずはこんな文章が書けるような経験をしなくてはいけませんな。

元彼女と旅行してきた

元彼女とは同い年で20から27歳まで付き合ってた。
一応お互いの親に紹介して、このまま結婚すると自分も思っていた。たぶん彼女も思っていたと思う。
25歳の時、彼女の親父さんが癌だということが判明し、彼女は看病のため地元へと帰っていき遠距離恋愛が始まった。
そしてある日彼女の親父さんがなくなった。
朝4時頃に泣きながら電話があった。
電話をきった後すぐ飛行機を予約し、彼女の地元へ向かい通夜と葬式の手伝いをした。
彼女の母親はすっかり衰弱していた。
僕は彼女に3回プロポーズしている。
1回目は彼女の父親が癌だと判明した時、花嫁姿を見せてあげようとプロポーズした。
彼女の父親から「東京に娘はやれない。」と断られた。
自分がいなくなった後の妻のことを考えたのだろう。
2回目は彼女の父親がなくなって1年たった頃だった。
彼女はいった。「母親を残して東京にはいけない。」
俺はいった。「お母さんも一緒に東京に呼んで、三人で暮らそう。」
彼女の母親から「地元から離れることはできない。」と断られた。
まだ夫の死から立ち直ってはいなかった。
自分も仕事を捨てて彼女の地元にはいく勇気がなかった。
そして3回目のプロポーズが最後のプロポーズになった。
親の問題は何も解決はしてなかったけど、婚約指輪を買って彼女に話したいことがあるから地元にいくと電話した。
彼女はいった。「もう他に付き合ってる人がいるの。。いえなくてごめんね。。。」
僕と彼女との恋人関係は終わった。
3年が過ぎ、お互い30歳になっていた。
彼女は、彼氏と別れていた。自分も新しい彼女と別れていた。
僕はいった。「旅行に行こうか?」
彼女はいった。「Hなしで友達としてね。」
1泊だけど楽しい旅行だった。本当に何も違和感のない旅行だった。
冗談をいいあって、素直に笑って、昔みたいにお酒を酌み交わした。お互い30歳だねと笑いあった。
帰りの飛行機の中、考えたら駄目なことだが、
「彼女の父親が癌にならなかったら、どうなっていたんだろう。」
と僕は考えていた。
こんなこと考えても何もならないし、誰も幸せにならないなんてわかってるけど考えていた。
それとももっと僕がうまくやっていれば他の道があったのだろうかと考えていた。
羽田に近づき東京のネオンを見下ろしながら考えていた。
僕は何故彼女を旅行に誘ったんだろうと後悔した。
何かを得たのかもしれないが、どちらかといえば何かをまた失くしたのかもしれない。
これからも色々なものを引きずって僕は生活をしていくと思う。
色々な問題にぶつかって、色々な人と出会い、その中で何かを得て、何かをまた失うのだろう。
それでいいのかもしれない。
我ながら30歳で情けない男だと思う。
でもそれでいいのかもしれない。
とりあえずだ。
僕は元彼女と旅行してきた。

元彼と旅行してきた

元彼とは同い年で、二十歳の頃から7年間付き合っていた。
お互いの親にも紹介をして、このままこの人と結婚すると、思っていた。彼もおそらくそう思っていたと思う。
付き合って五年目の時、実家の父が癌だと知らされた。
それまで父に頼りきって生きてきた母は混乱し、とても一人にしておくわけにはいかなかった。
私は実家へ戻り、彼とは遠距離恋愛が始まった。
電話口で、いつも彼はすまなそうに、仕事が忙しいことをそれとなく口にする。
私の都合でこうなったのだから、彼が申し訳なく思うことはないのにと私はいつも思っていた。
そんな彼が、逆に私には苦しかった。
彼に余計な心配をかけたくなくて、悪くなる一方の父の容態についてもあまり詳しくは言わず、当たり障りない近況だけを伝えた。
私が彼の前で取り乱し泣いたのは、父が死んだという連絡の電話をしたときだけだった。
彼はすぐに来てくれて、お通夜とお葬式の手伝いをしてくれた。
彼が来てくれて本当に嬉しかった。
私ひとりでは、すっかり弱り切った母を支えることもできなかったかもしれなかった。
彼からは、三回プロポーズをされた。
一回目は私の父が癌だということがわかったとき。彼は「花嫁姿を見せてあげよう」と言ってくれた。
嬉しかったけれど、私はすぐに頷くことができなかった。
なぜかはわからない。
父の死が妙にリアルに迫ってくるような気がしたのかもしれない。
彼の誠実さをわかっていながら、そんな言葉尻をとらえていちいちひっかかるる自分も嫌だった。
結局、父が「東京に娘はやれない。」と言ったことで、この時は話が終わってしまった。
二回目は、父が亡くなって一年が経った頃。
父がいない日々にまだ馴染めない母をひとり置いて、東京に行くことはできないと思った。彼にもそう言った。
彼は「お母さんも東京に呼んで、一緒に三人で暮らそう」と言ってくれた。
でも、今の母が、新しい土地で新しい生活に順応できるとはとても思えなかった。
結局、母が「地元から離れることはできない。」と彼に言った。
そう言われては、彼も引き下がるより他なかったのだろう。話は終わった。
私は二度も、逃げた。母を説得することも、彼にきちんと向き合うことからも。
そのうえ、彼がこの土地へ来て一緒に暮らすと言ってくれれば…などとかすかに期待している。
そんな自分が許せなかった。
これ以上彼を振り回すわけにはいかない。
私が彼との未来を諦めればすむことだった。
私のこれからは、この故郷にあるんだ、そう言い聞かせて彼のことも東京のことも、忘れようと決心した。
私が唯一した決断だった。
三回目、これが最後のプロポーズになった。
彼が突然、話があるからこっちへ来ると電話をくれた。
いつもより真剣な声色で、すぐに結婚のことだと察しがついた。
私は言った。他に付き合っている人がいる、と。
私と彼は、7年目に、終わった。
その後、3年が過ぎた。お互い30歳になっていた。私も彼も、その後新しい恋人と付き合い、同じく別れていた。
彼が言った。「旅行に行こうか?」
私は言った。「Hなしで友達としてね。」
たった一泊、でも本当に楽しい旅行だった。不思議なほど、自然に彼と一緒にいられる自分がいた。
冗談を言い合って、素直に笑って、昔みたいにお酒を飲んで。お互い30歳だねと笑いあった。
彼はそのまま、帰っていった。彼の乗る飛行機をデッキで見送りながら、昨日の夜の言葉が、ぼんやりと思い浮かんだ。
「お互い30歳だね」。
若い頃…彼の隣で無邪気に笑っていた頃は、30歳の自分はもっと大人だろうと想像していた気がする。
実際は、何も変わっていない。
私はいつまでも優柔不断で、他力本願で。
たったひとつ、自分でした決心でさえも、こんなふうに揺らいでしまう。
思わずこぼれた涙を慌てて拭き取って、私は空を見上げるのをやめた。
私はいつでもいくじなしで、二十歳の頃と変わらない子どものままで。
でも仕方がない、それが今の私なんだから。
彼と旅行して、そのことを思い知った。たぶん、そのための旅だったんだと思う。
過ぎた時間は取り戻せない。
あの頃のように振る舞えたのは、私たちが遠く離れてしまったからだ。
彼の乗った飛行機が雲間に消える時、一瞬光ったように見えたのと同じだ。
デッキに吹く強い風が、不意に私の体を強く煽った。
倒れそうになるのは、隣に彼がいないからじゃない。
風に逆らおうとするからだ。
私は出口へと踵を返した。風は背中を押してくれた。

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コメント

考え方もいろいろあるでしょうが、親御さんとしても心配のあまりの言葉だったのでしょう。子供は子供の人生…わかってはいたんだと思いますよ。
こういう恋人同士って世の中にたくさんいるんでしょうかね。

「あーできちゃったー、結婚しようぜー」みたいなバカップルが増えないことを願います。

男女の視点からはずれるけど、
この彼女の親のようにはなりたくないなって思ってしまいました。
私が癌になってしまっても、私が一人になってしまっても、絶対に子供を縛ったりしたくないなぁ。

子供は私が産んだけど
子供は私じゃない。
子供には子供の人生がある。

優しすぎるこの恋人同士・・・
どんな道を選ぶにしても
幸せになってほしいなぁ。

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