読み取らないモード
複数のろう者と会話をしているとき等、会話は当然手話なわけですよね。で、ある程度自然な手話での会話がされているときに、ウメが気にしていること・・・というかそうなってしまっている事があります。
たとえば自分以外のろう者2人が会話していて、ウメは話には参加していないけど相づちを打っているような場面。そんなときは手話を読みとる力を若干落として「読み取らないモード」にしているような気がするのです。
読み取らないと言ってもまったく読み取っていないわけではなく、話し手の方を向いて手話を見ているのですが、一字一句読み取ろうとはしていません。でも話の流れ全体がわかるようには見ているんです。それで突然話を振られても大丈夫なように待機しているというか・・・。
視覚的に例えると「見ていないわけではないけれど見ている」、「真剣に見ているわけではないけれど情報は入ってくる」・・・あんまり良い例えじゃないなぁ。たとえばわからない単語(特に人名などの固有名詞)が出てきても頭の中で引っかからずに(引っかけずに)さらっと流して必要になったときに聞き直す、もしくは話の中で読み取る・・・といった感じでしょうか。
そうやって逐次脳を休めているような気がするのです。手話で話すのが楽しいとはいえ、ウメにとっては第二言語なのでずーっと一字一句を読み取ろうとすると脳は疲れるのかもしれません。もしかしたらろう者の皆さんもそうしているのではないでしょうか?聞こえる人同士が日本語で話すときも一字一句全てを聞いているわけでは無いような気がするのです。
どうでしょうか?もしかしたら手話を一生懸命覚えようとしていてろう者と会話するときに全ての手話を真剣に見過ぎていませんか?それで疲れていませんか?
でもこれはウメの手抜きなのかもしれませんけどねー。
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>チョコさん
なるほど。通訳者を見るときにもモードを切り替える…あるかもしれません。読み取りでも(自分を差し置いて)下手くそな通訳者だと「耳に入れないモード」になっている時があります。
投稿: ウメ | 2007年3月25日 (日) 22時40分
こんにちは。
あたしは聾なので通訳者を見ている場面で思うことを書きますね。
通訳者によって違うんですが指文字や対応手話を使っている通訳者を見てるときは「見えているモード」になっていて日本手話や意味を分かりやすくまとめてる通訳者だと「聞いているモード」になっていますね。
投稿: チョコ | 2007年3月24日 (土) 11時43分
そうです。「見えているモード」と言った方が近いかもしれません。そのモードって結構重要な気がするんですよね。
ろう者の会話を見ていてもよく聞き返したりしていますよね、全ての話をじっくり見ているわけでは無いんじゃないかと…。
投稿: ウメ | 2007年3月24日 (土) 07時36分
そのモードで必要では?
所謂読み取りが堪能といわれるお方で「複数の会話がまるで駄目」ってお方が居ますもんねぇ・・・
案外 実生活に必要なのは「読み取らないモード」、見ているではなくて「見えているモード」なのかも・・・
投稿: ○ | 2007年3月23日 (金) 23時34分